山と女の征服。世俗の森林限界を超えて、神聖な山嶺に痴話喧嘩を持ち込み。接近する生と死。冷めた情愛の略奪。妻の脚を見る好色男の視線、雲掛かった月。妻の目に、鏡面に写る過去の仲睦まじい夫婦。監視者・夫の…
>>続きを読むシュトロハイム監督第1作にして、原作・脚本・出演も。
オーストリアのアルプスの村に、休暇で訪れたアメリカ人夫妻。その妻に目を突けたシュトロハイムの将軍。平和な夫婦の間に入り込もうとするドイツ系の悪役…
エリッヒ・フォン・シュトロハイム作品を一本も見たことが無かったことから、とりあえず初監督作品である本作を鑑賞。
1910年代は、全員が手探りで長編映画を撮っていた時代であるため、現代の価値観でこの…
一年前、自作を撮影するにあたって『アルプス颪』を頭に刻むこむようにしていた。サイレントの形式を現代でやりたいということとは違って、且つ今作の中でシュトロハイムが辿ることになる末路のドラマに対する気の…
>>続きを読む枕を掴む妻の手が何とも艶かしい。
技術的に揺らいでしまうカメラに馬車が映るラストシーンは、僕が知る上でもっとも美しいものかもしれない。
発狂のすえ、山から身を投げる少しだけ自業自得の男は、死ぬほ…
「グリード」(1924)がなかなか面白かったのでシュトロハイム監督デビュー作を鑑賞。自ら書いた脚本をユニバーサルに売り込み、ハリウッド初の監督主演で映画化。これが大ヒットし一気に一流監督の座を確立し…
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