一年前、自作を撮影するにあたって『アルプス颪』を頭に刻むこむようにしていた。サイレントの形式を現代でやりたいということとは違って、且つ今作の中でシュトロハイムが辿ることになる末路のドラマに対する気の…
>>続きを読む枕を掴む妻の手が何とも艶かしい。
技術的に揺らいでしまうカメラに馬車が映るラストシーンは、僕が知る上でもっとも美しいものかもしれない。
発狂のすえ、山から身を投げる少しだけ自業自得の男は、死ぬほ…
「グリード」(1924)がなかなか面白かったのでシュトロハイム監督デビュー作を鑑賞。自ら書いた脚本をユニバーサルに売り込み、ハリウッド初の監督主演で映画化。これが大ヒットし一気に一流監督の座を確立し…
>>続きを読む「何が面白いんだろう。」と、ラストまで思い続けながら気づいたら見終わった。
「メロドラマ」(「バカンス映画」も?)について考える時、参考にしたいとは思うけど、映画として面白いかと言われるとよく分か…
映画が"心を揺り動かすもの"だとすると、これもまさしく映画である。
よく見る中年夫婦の光景だが、そこにずけずけと入り込んでくる見るからに怪しい将校。その怪しさにすら気付かないblind husba…