ケンタとジュンとカヨちゃんの国の作品情報・感想・評価 - 5ページ目

「ケンタとジュンとカヨちゃんの国」に投稿された感想・評価

yukiko

yukikoの感想・評価

3.0
なーんにも心残りはないし、大切なのは目の前にいる人だけだし、でも未来なんてどうでもいいし、、でも、、、ってなった。このキャストだからこの作品まぁ好きです。
痛々しくて遣る瀬ないお話し。かよちゃんの自信のなさと素直なことがどんどん綺麗に思えてくるのが不思議。そんでもってエンディングの曲がほんとにすき。阿部芙蓉美殿が歌ってる「私たちの望むものは」のほうが本家より似合ってる🤔聴いてるといろいろ思い出しそうで不安なのに心地がいいのだよ🤔
ケンタとジュンとカヨちゃんの国

世の中には、2種類の人間がいる。
自分の人生を自分で決められる人間と自分で決めることのできない人間。
今作はまさしく後者の人間たちの物語である。

自分の人生を自分で決められないということは、誰かのもとで自らの意思とは反しながらでも生きていかないといけないということであり、責任はないが自由もないということ。

決められない人生の中で、起こり得る様々な事象や時々の環境をポジティブに捉え、好転的に持っていくことができれば、世界が変わったかのように自らの人生が変わっていく。

ただし、その事象と環境そのものさえもが、全く恵まれなかったときに、陥ってしまう闇と救いようのなさは、何かを変えないと人生は変わらないよとか、そんな生半可な助言という小さな救いの手だけではどうしようもならなさそうなのが、今作を観るとよくわかる。
自分は細部までしっかりと理解できるほどではないくらいに、まず大前提となる事象と環境に恵まれていたことが改めてわかった。

幼い頃から親がおらずに、施設で育ったケンタ(松田龍平)とジュン(高良健吾)。
愛も生き方も人生もわからない、知識もない中で、狭い世界の中で生きてきて、そのまま大人と呼ばれる年齢になった。

人生の充実において、幼い頃からの環境はやはり大きな影響を受けると思うし、当たり前の尺度はある程度そこで決まってしまう。

ケンタとジュンは、流されるがままに、工場現場の壁の破壊を行う仕事をしていたが、低賃金のみならず、先輩の裕也(新井浩文)にいじめられていた。
それでも彼らにとっての世界は、その中で生きることであって、その限られた中での人生を生きるために毎日変わらない生活を送っていた。
外に目を向けると様々な世界が広がってると妄想はするものの、その世界とその世界への飛び方を知らない。

唯一の楽しみとも思われるケンタとジュンの二人の時間。
ナンパを通して、カヨちゃん(安藤サクラ)と出会う。
彼女もまた、愛を知らずに育ってきた人間の一人であった。
とりあえず愛を懇願しては、人を苛立たせ、セックスをしているときだけが落ち着くからと、色んな人と寝る始末。
それでも彼女は愛を求め、行動し続けていたのである。それが正解にせよ、間違いにせよ。

今の生活(特に仕事と仕事上の人間関係)に耐えられず、逃げることや新しい環境に身を置くこと、行動を変えること、を知らないケンタは、ぶっ壊すことと奪うことで新しい世界を作ろうと、苛立つ裕也のものを中心にあらゆるものを壊しながら、現実逃避するかのように、目的地もないままに、とりあえず奪った車を走らせる。
それに、親友のジュンはついていく。
彼もまた、ケンタについていくことしかできない。
一度ジュンに愛してると言われたことを忘れられないカヨちゃんもついていく。

カヨちゃんは知らない地で彼らに放り出される。
それでもカヨちゃんは、そのことに動揺しない。
それが彼女にとっての当たり前で、それ承知の上でついていっていたからである。

そこからケンタとジュンの2人の旅になっていくが、度々衝突も生まれるし、離れた方がよいとケンタが突き放すことも言うし、それで一度離れる。
それでも結局また一緒になるし、目的地へ向かう道中で、カヨちゃんとも再会する。
彼女は、2人に放り出されてからも愛を求めて行動し続けていたが、自分を愛してくれるのはジュンだけであると悟っていた。
これはもはや論理ではなく感情、いわゆる勘というものであろう。

そして目的地、兄(宮崎将)のもとにたどり着き、面会するケンタ。
ぶっ壊すことで抜け出せる、世界を変えられる、前に進めると思っていたことが、全くの勘違いであったことに気づき、さらに悩む。
このシーンはよかった。
一気に現実に引き戻されるこの感覚は、この世界の中で自分らしく生きることがいかに難しいことであるか、を上手に表現していた。

ジュンも同様に、ゆみか(多部未華子)とのデートで夢を語られたときに、住んでいる世界が全然違うことの現実を突きつけられた。

ケンタとジュンとカヨちゃんは、性格は全然違うし、人柄も違う。
それでも、境遇、価値観、孤独、総じて狭い世界観の中で生きていることによる引き合わせであり、それが彼らが離れられない理由であったように思えた。

エンディングの曲(私たちの望むものは)が、今作の表面の断片の全てを表していて余韻に浸れる。

こういうのを鑑賞すると、本当に人生のカウンセラー、いや人生のコンサルタントという職業の必要性を感じる。
人生を変えるためには、今をぶっ壊すのではなく、まずは環境を変えることから!

そして、彼らは馬鹿なのではなく、無知なだけなのだ。

P.S.
一人旅の道中に鑑賞しましたが、やはり一人旅とロードムービーのマッチング具合は絶妙。
どこか遠くへ行くことは、様々なことを知ることであるし、様々なものを五感で感じることでもあるし、現実逃避でもある。
それが心地いい。
佐隈

佐隈の感想・評価

3.0
幼少期に親の愛情を受けているか否かで、今後の人格形成や思考に大きく関わってくるという一説を思い出した。
firstboy

firstboyの感想・評価

3.5
最高の俳優陣。でもどこか何かが惜しい。さよなら渓谷はとても素晴らしかったのでこの監督の今後に期待したいです。
めいり

めいりの感想・評価

3.0
雰囲気が好き!
安藤サクラが光ってる。

観たあとに
「ケンタとジュンとカヨちゃんの国」というタイトルをもう一度考えると切ない。
ふうか

ふうかの感想・評価

3.9
松田翔太、高良健吾、安藤サクラって最高すぎる〜〜!!!!
安藤サクラのカヨちゃんはハマり役すぎて大好き。個人的に今まで見た中で一番ハマってた。ブスって言われすぎててかわいそうだったけど。

みんな何かしら抱えててぶっ壊したら新しいものが見えてくるって思ってるけど、結局壊した後の事は何も考えてないから最後はそれしか選択肢なくなるんだなって感じ。選べない人生は嫌だな。
犬

犬の感想・評価

-
安藤サクラさんの「ケンタくーん!!!」がとっても素敵だった。犬出てくる。生肉食べる。
sat0mi

sat0miの感想・評価

3.0

このレビューはネタバレを含みます

私だけは感じられるって信じたかったけどそれは傲慢だった

わかったからわかったから、そんなに蔑まなくったっていいじゃん

お腹を空かせていることのように満たされない気持ちも慮ることができたらいいのにそれはとてもむつかしい

松田翔太と高良健吾も安藤サクラも顔が今と全然違って、今のほうがずっといい顔をしているしかっこいい。

選べることも選べないことも
気づくことも気づけないことも
たっくさんあるよね
ハル

ハルの感想・評価

3.6
この3人の世界が存在してるだけでこの映画は素晴らしい.....高良健吾のヘラヘラした演技好きだし松田翔太の声はもう大変好きだし、カヨちゃんのうざ天使キャラも良かったなぁ、あらひろも出ちゃってるしなぁ。キャスティングってずるいなぁ