今村昌平の『楢山節考』も素晴らしいが、私は、もう一人の巨匠、木下恵介版を推薦したい。木下版は、奇抜で独特のムードがある。歌舞伎、文楽、能などの古典芸能を駆使し、世界に類を見ない。
低予算ながら、まる…
1983年の今村版ではなく木下版です。
大自然の中に書き割りやスクリーンやライティングを持ち込んで
撮影しているのかと思いきや、
後にオールセットと聞いてびっくりしました。
言われなければジオラ…
世界一嫌いだ、この婆さん。
古い価値にしがみ付き、悲劇の主人公然として恩着せがましく痛々しく、純粋被害者という甘美な立ち位置から、他者を黙々と責め続けて、露悪的に死ぬ。
そんな婆さんの話し。
名作ら…
最近疲れ気味の時に見る映画は、洋画ならケリー・ライカート、邦画なら木下惠介とほぼ決めている私。後にリメイクが作られることが多い木下作品だが、カンヌでパルムドールを受賞した1983年版の方がむしろ有名…
>>続きを読む姥捨ての風習がある村の年老いた母と息子の話。
カンヌじゃない方(でもトリフォーが評価したほう)でどんな感じたろうと思ったら、とてもよかった。
ほぼすべてのシーンがスタジオというのがすごい。当時は予…
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