鬱状態であるジュリアーナの視点から見た世界ということもあって、作品全体が漠然的。あやふやで混沌としている彼女の心理をここまで映像として描写しているのは凄いとしか言いようがない。
工業地帯や港の濃霧な…
孤独とか不安というのは、生まれついた瞬間から魂の中に混じり込んでいる気泡のような空洞である、とか、愛はスカイダイビングに似ていて、飛び降りてからずっと怯えてパニクってるとパラシュート開けなくて死ぬ、…
>>続きを読む映画作品のなかには、単体で観ても今ひとつ核心がつかみづらく、監督としての作品群(フィルモグラフィ)や、時代として前後に存在する流れのなかに置いてみなければ、うまく焦点を結ばないものがあることを、この…
>>続きを読む去年の九月頃に鑑賞。感想が漏れていたので、当時書いたもの。あんまり覚えてないけど、面白かったと思う。↓
毒性を持つことを示唆する黄色を纏った煙を後景に、警報ともとれる不協和音が鳴り響く。ジュリーナ…
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ミケランジェロ・アントニオーニ監督による1964年の映画『赤い砂漠(Il Deserto Rosso)』は、ポスト産業化社会における人間の疎外と感覚の変質を描いた、視覚的にも哲学…