仕事を求め安らぎを求め女を求めてさすらう男(スティーブ・コクラン)。7年同棲して別れた女(アリダ・ヴァリ)を忘れるために元カノのところを訪ねたり、職にも就かず娘を連れ歩くだけでなくガソリンスタンドの…
>>続きを読むアントニオーニのイタリアらしい映画。ヴェンダースで言えば『さすらい』より『都会のアリス』の方が近いような、そうでもないような。サントラがいい感じなのに、それぞれのシーンの持つ印象からは絶妙にズレてて…
>>続きを読むさすらいというタイトルが本当にぴったりです!
どうしたらいいかわからない時のふらつきとか虚しさが、ロケーションや人流、画面を構成する多くのものによって醸し出されてて、それがずっと充満していた。
終盤…
シークエンスが変わるたびに入るピアノ主体のサウンドトラックが自然にマッチングしてる。
男主人公の満たされない感情が現在の自分と重なってしまった。
ラストの印象は、死で救われるという(個人的にザ・スミ…
何を求めて彷徨っていたのか。大切なものを自ら手離していったが、結局は帰るべき場所を求めていたに過ぎない。
どうしようもない悲哀があった。
だがしかしどう考えてもイルマはアルドに同情する資格は無いは…
痛ましく放浪を続けた男がその遥かなる移動の果てに示して見せるのはただ、孤独に耐えきれず、昔の恋人の面影を求めてばかりいたということに過ぎない。それは「男がどこにも辿り着くことができなかった」という事…
>>続きを読む前夫人に「わたし、もうあなたを愛していないの」と、一言を残して去られたアントニオーニの、「ではどうすればいいんだ?」という疑問が写実される。
その答えは当然に出ない。苦悶する男の絶望の叫びが延々と映…
叫びの塔
ミケランジェロアントニオーニ監督
アリタヴァリ主演。
アリタヴァリの大きな体が実に印象的。
突然の愛せない宣告から男はさすらう。
僕はさすら、え、る、
余裕に嫉妬した!
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