小津安二郎監督作品を時系列順に観てきたけど、この作品においていわゆる「小津安二郎らしさ」という型が出来上がった感がある。画の構図、台詞回し、人物の正面のショットの反復による会話劇、人生の哀愁など、我…
>>続きを読むこの時代の他の作品はまだあまり見ていないけれど、小津監督の作品はシンプルな演出でありながら人物の情感がよく表れているのだなと感じた。
とりわけ、原節子と笠智衆はその表現の仕方が正反対。
原節子はそ…
この作品の原節子さんとても好きでした。
感情露わで他の今まで観た小津作品とは違う新鮮さがあった。
ファッションやメイク、街並みやインテリアが西洋要素も強く新鮮だった。
ゲイリー•クーパーのくだ…
いいこと言うなぁ!ってなるんだけど、でもそれって脚本家の台本に載ってる科白に感動してるのか、作品に感動してるのか分からなくなって、じゃあこれって小説で良くない?とか思っちゃう。映画の面白さっていうの…
>>続きを読む紀子の幸せがおばさんの一言で翳りを見せる。その後は紀子の葛藤により物語がゆっくりと進行する。親子が本心を話し紀子が決心を決めたところから、父の視点に移り変わる。父の中にあった葛藤と解決しない問題が提…
>>続きを読む小津の面白さ、ようやくわかった! 人の心の取り留めのなさと、その他人へのぶつけ方、折衝。小津の人間たちは清々しい。そして僕は清々しくない、だからかこれまで、彼の人間の描き方がどうも腑に落ちなかった。…
>>続きを読む父親の命日に父と娘の物語を。
もっと湿っぽいのかと思っていた。遠慮がちな親子。母親が他界しているから、父をおいては嫁げない娘のきもち。それだけでなく、大好きな父と離れ難いのが本音。娘の気持ちがわかる…