ノーベル文学賞作家トーマス・マンの小説原作の、純文学ドラマ。
著名映画評論家の故・淀川長治さんが「ダイヤモンド」と評したという芸術的名作ということで鑑賞。
「美」とは何か?
名のある音楽家の主人…
気持ち悪い中年の売れない作曲家がベニスで美しすぎる少年を見つけてストーカーするけど、途中でコレラになって、体力的に限界迎えるけど、美しすぎる少年を見ながら死ぬ話。
タージオの天使的な、でも挑戦的な…
骨董屋:工藤さん、ヴィスコンティ観てないんですって?郵便配達は二度ベルを鳴らす、あれはネオリアリズムの原点ですよ。それから若者のすべて。ねえ。夏の嵐、地獄に堕ちた勇者ども、家族の肖像、イノセント。あ…
>>続きを読む2025-84
飽くなき美を求め、美に取り憑かれた男の話。
まるでルネサンス絵画から飛び出してきたかのような、中性的で端正な顔立ちの少年タッジオ。
その圧倒的な美しさたるや、思わず息を呑んでしまう…
貴族たるヴィスコンティの本領発揮である豪華絢爛な人々の交わりの画の中で、老作曲家がその少年を初めて視界に捉えて釘付けになるシークエンスは、こちらまで釘付けにさせる力がある。横スクロールやズームアウト…
>>続きを読む時が経つことの残酷さが体現されている。若さは儚く、老いは切ない。
特に大きな出来事が起こるわけではない。おじさんが美しい少年に魅了され、話しかける訳でも無く、ただただ眺める。
セリフが少ないからこそ…