シシリーの黒い霧の作品情報・感想・評価(ネタバレなし)

『シシリーの黒い霧』に投稿された感想・評価

3.7

ヴィスコンティ《揺れる大地》の助監督として初の映画仕事をしたフランチェスコ・ロージが、同じくシチリアを舞台にして監督した作品。このあたりのイタリア映画は日本の現代とあまりにも遠くて渋い気持ちになる。…

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構成ほぼ記号描写、果ては演技やセリフがオマケ程度と思った方が良い、人情味は無い。

事実を判り易くする為の誇張が強い部分も多いので、懐疑的に捉えれば史実を客観視出来る思う、混沌下の異常性演出はピカイチ。
色褪せない

画像は本当に鮮明(°д° )!!
内容も演出も完璧
SNOW
3.0

第二次大戦末期のイタリアの混乱と再編の時代に現れ、義賊として名を馳せたサルヴァトーレ・ジュリアーノという人物の謎を軸としながらも、当人は遠景や死体として登場するのみで、我々はその内面に迫ることを許さ…

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324
3.7

赤い血。人物の心情がどうこうではなく、群体・集団の事を粛々と写し出す。物量、エキストラの量。町に整列する兵士たち、丘のメーデーにて蜘蛛の子を散らして銃撃から逃げる人々。山賊の独立義勇軍リーダー、夜の…

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あぁ
5.0

憲兵隊の臭いを嗅ぎつけた途端に街中の扉が閉まって、口笛一つで街中が暗転してマシンガンが乱射され、何の号令もなく丘から山賊たちが降りて来る。謎の賊長ジュリアーノに操られた街全体が、群れとなって塊で襲っ…

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ハ
3.7
証拠映像だけがバラバラと並べられたような印象。隠蔽に偽装に、結局黒く霧がかったまま

主人公の不在、主要人物の不在を、ドキュメント調の、記録映画調のカメラワークで強く意識させられる作品。
俯瞰で「多くの人々が与えられた各々の役を演じている」、「もしくは多くの人々がただそこにいる」とい…

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