静けさと無言を極限まで突き詰めた作品でありながら、ミュージカルという大胆な要素を挿入することで、孤独と接触、現実と幻想の境界を揺さぶる映像詩。
閉塞感があるのに、なぜか心が解き放たれるような体験だっ…
ラース・フォン・トリアーの『ダンサー・イン・ザ・ダーク』(2000製作)でヒロインの心情をミュージカルにする手法は当時斬新だと誉められていたが、台湾のツァイ・ミンリャンが全く同じことを本作で先に実践…
>>続きを読む1回目で開始30分くらい字幕なしで観ていることに気が付き、2回目でところどころ気を失っており、3回目でちゃんと観れた。
台湾に蔓延する、ゴキブリのように這いつくばるようになってしまうウイルスと、アパ…
2階の男の部屋に掘られた穴底から染み出してくる水が一階の女の部屋を伝っていく。女の男に対しての気持ちは、要所要所に挟まる歌謡曲。
ここまでは、完璧な構造。
そして、何故か出てくるゴキブリ病。余計かと…
当時劇場で何度も観たほど、強く印象に残った作品。
DVD購入を迷い続けて今日。
まさかのVHSにて鑑賞が実現。
当時の記憶と重ね合わさるかのような
荒い画質がまた良し。
ストーリー、音楽、湿度…
このレビューはネタバレを含みます
最後、女が引っ張り上げられて、あなたが誰でも構わない、その腕の中でずっと過ごすのって歌が流れ出すのロマンチック過ぎない?
奇しくもこのコロナ時代にシンクロするような作品で驚いた。
一筋の光と少しの愛…
2年くらい前かな、、、
下高井戸シネマのTwitterでスタッフの方がholeを紹介していて、それからずっと観たくて探し回り続け、ほとんどこの為にVHSデッキを買って念願叶って観ることができました。…
狂ったように降り続ける雨、謎のゴキブリ感染症、天井にぽっかりあいた穴からはゲロやら水やら落ちてくるし、空からはゴミ袋が降ってくるし、部屋じゅう水浸しだし、挙げ句の果てには発症するし。不快指数100%…
>>続きを読む男と女をつなぐのが穴という、そのままずばりの隠喩で艶やかに、上の階に住む男の無神経な身勝手さに、下の階に住む女は今まで大切にしてきたものを台無しにされてしまうほど翻弄されるという、男性上位的な恋愛観…
>>続きを読むいつまで経っても止まない雨とウイルス。コロナが蔓延している今だからこそ観るべき傑作。映画の中でもウイルスが蔓延し、憂鬱で暗い世の中なのに、突如挿入されるミュージカルのレビューで少し明るい気分になる。…
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