冒頭、自宅で寝るリー・カンション。
それまでの蔡明亮作品といえばリー・カンションは必ず人様の家で寝ていたので大きな進歩である…!
それはそうと、下の階と床の穴で繋がっているという立体的な面白さが魅力…
静けさと無言を極限まで突き詰めた作品でありながら、ミュージカルという大胆な要素を挿入することで、孤独と接触、現実と幻想の境界を揺さぶる映像詩。
閉塞感があるのに、なぜか心が解き放たれるような体験だっ…
穴をモチーフにじめった陰鬱な男女の交流を描くのがユーモアあって素晴らしい。
何を考えて、何故そのアクションをするのかこの監督は殆ど分からないのだが、
それが最高にイカすし、なによりそれだからいいんで…