ポーランドとフランス、それぞれの国で生きている二人のベロニカはまるで双子のような容姿だった。
すれ違うことはあってもお互いを知らず、それでもお互いの魂の存在を感じている。
美しかった、神秘的だった…
映画監督としてのクシシュトフ・キェシロフスキにとって、女優としてのイレーヌ・ジャコブに出会うということは、始まりよりも、むしろ終わりを意味したのかもしれない。
彼がファインダーから彼女を見つめたと…
クシシュトフ・キエシロフスキーの映画史に残る名作。本作は運命論であり、哲学論、生命論である。いうなればキエシロフスキーの遺言でもある。本作は、劇場で観るたびに違う映画を観ているような錯覚を覚える。そ…
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