牧文四郎は仲間たちと剣術道場で鍛錬しながら、隣家のふくとも親しくしており、充実した毎日を送っていた。ある日、父の牧助左衛門(緒形拳)が藩主の世継ぎ争いに巻き込まれ、切腹になり反逆者の息子として酷い目…
>>続きを読む藤沢周平お得意の、下級武士のせつない物語。
親も家も恋も奪われ、ひたすら耐え忍ばなければならない。
日本には確実にそういう時代があった。
自分も含め、今の日本人にはなかなか理解できないこの「耐え忍…
父の切腹によるお家断絶の危機に耐えた主人公を待っていたのは殿の側女となった初恋の人を巡るお家騒動だった。
藤沢周平の小説を映画化。
これはもう青年時代の主人公二人にやられてしまう映画であ…
切なく、凛々しく、奥ゆかしく。運命に翻弄された二人の交わらない想い。
交点はない。平行でもない。
そんな二人の想いはねじれの位置だと自分は思う。
初めてこの映画を観たとき、この二人の恋情を言い表せ…
お家騒動の混乱に巻き込まれ、自分の生き方もままならないのか江戸時代は。
ぶんしろうもふくも相思相愛だったのに、一緒になることはできずふくは出家して尼になった。
近くの川に板を敷き、そこで毎日顔を…