トト・ザ・ヒーローの作品情報・感想・評価

「トト・ザ・ヒーロー」に投稿された感想・評価

羨んだり妬んだりしてる相手も実は…と言う話。ただ、記憶と妄想と想像とが混ざり合って回想されるので、なんとも不思議な感じ。ブンブンの歌も耳に残る。
本来無い無い起伏を作り出すためには、写真を撮りためる他にこのような琺瑯がある。
fiorina

fiorinaの感想・評価

3.8
生まれた時に裕福な隣家の子と人生を取り違えられたと信じる主人公トマ。自分の人生が何もないのは隣家のせいだと思い殺そうとする。

少年期、青年期、晩年期を交錯させながらストーリー?は進む。意外にもファンタジーの要素が強いのでそこまで重くはない。
トマとアリスの入浴シーンが印象的。
MRFOX

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4.5
憎いアイツは俺から全てを奪った!大好きな姉さんは、アイツと俺の板挟みになって焼身自殺したし、その後付き合った女も、アイツの元嫁だった…
あれ?コレ本当にアイツのせいなのか?そもそもコレ、アイツが送るべき人生だった訳で、俺の人生がアイツの人生で…俺がアイツでアイツが俺で?
演出次第ではサイコホラーな話を、おとぎ話で魅せてくれる。
お母さんの万引き、見たくないよね!
【簡単レビュー】
誰かさんか大好きな作品だったので久しぶりに鑑賞。
赤ん坊の頃に火災で親が取り違えてしまったという奇妙な運命を背負ったトマの一生を追う物語。

幼年期〜中年期〜老年期

と彼の人生を時系列バラバラに掻い摘んで覗き見る構造は同監督の名作『ミスターノーバディ』でも使われていた得意技。
ヒーローには自己犠牲がつきものなのである。
主人公のことを冷静に考えると相当気持ち悪いが、まぁそれも映画のマジックである(笑)
2回見た。1回目見終わったときは楽しかったな、と思ったけれど2回目見たあとはしんみりしてしまった。トマの人生結構シビアだった。すごく楽しそうな家族だったのに、飛行機事故で父が亡くなり、姉アリス(この話のキーパーソン!独特の雰囲気がとてもいい!)が衝撃的に人生を終えてしまい、彼の心に深い闇ができてしまった。晩年に自らの人生を辿りながら最後は憎らしかったアルフレッドのアリスへの想いを知り、許し、身代わりになろうとするくだり、灰となって空駆け巡るあたりは、ああこれでやっと長年の苦しみが終わったのだと、ほっとしてしまった。

話は実は悲劇なんだけれど喜劇もたくさん折り込まれている。苦しみと楽しみがごちゃ混ぜになってる。(家族の思い出や「ブン」の曲などその楽しみの場面が本当に幸せそうだから、一瞬これは楽しい映画なのかなって思ってしまう。)さらに時系列もトマの妄想を加えながら行ったり来たりするのだけれど、話の流れが滑らかで全く無理を感じないし、しかもわかりやすいというのは、やはりドルマル監督の手腕だと思う。他に例を見ない唯一無二の作品だと感じた。
辛い思い込みから自分を解放するということがどんなに幸福かということを思う。
sunflower

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4.0
これは隠れた名作ですね。

罪と罪ほろぼし。

私は、彼の取ったあの行為を、罰ではなく罪ほろぼしであったと捉えています。

罰などという受動的なものではなく、彼が自らの意思で選択した、能動的な罪ほろぼしであったと、そう捉えたいです。

人間は死を目前にすると、何かこう、自分が犯してきた負の行いを、何かの行為によって帳消しにしたいと思うものなのでしょうか。

そういった思想が、宗教だとか信仰だとかいう概念を生む一因なのかなと思いました。

切な過ぎる結末に、重い余韻が途切れることがありません。
レビューを書くのに数ヶ月かかりました。
namuge

namugeの感想・評価

-
めちゃくちゃ好きな感じの映画だわ

幼少期の頃の人を羨んだり、疎ましく思ったり、愛したりする気持ち。それを老年期まで引きずるというのは呪縛にも似た症状だと思うのですが…

今まで自分が羨んでいたひと、嫉ましく思っていた人にも実はその人なりの悩みや暗闇を抱えているのだということに気づくこと、その可能性に思い至る事こそ人間としての成長だと思うのですよ。

ラストシーンのそれまでのしがらみから解き放たれたトマの解放感に満ち溢れた描写が良いですなあ、ミスターノーバディも見てみたいです。
同じ日に産まれた隣家の子供同士、産婦人科の火事で赤ん坊が取り違えられ相手は金持ちの家で育てられ、本来自分が幸福となるべき人生を盗まれたと老人になっても恨み続けて復讐を誓うストーリー。これはWOWOWの「町山智浩の映画塾」で紹介されていて鑑賞ポスト📮です。ベルギーのJ・V・ドルマルの長編デビュー作で、カンヌ映画祭の新人賞に当たるカメラ・ドールに輝いた作品。

幼い頃から自らを名探偵トトでヒーローと思いこんでいる老人トマの回想形式で愛憎ドラマが構成されているが、記憶が曖昧なのかボケて思い込んでいるのか、妄想癖なのかはそこらあたりがまず怪しい虚実が入り混じる。町山さん曰く、「信用できない語り手」のナレーション形式でストーリーは進み、隣家のアルフレッドのせいで一家が不幸に見舞われたと信じているが実は彼の恋人を奪っていたり、最愛の姉を不幸に追い込んだり、実際はどうなのかは明らかにされない。

家族五人揃って幸福だったと回想する少年時代、飛行機乗りの父親が歌が得意でシャルル・トレネの「ブン!Boum !」を明るく歌い、花が踊るようにポップな映像もあり、暗い復讐劇の話なのになぜかエンディングも明るく感じられる不思議な感覚の作品でした。
honoka

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5.0
ジャコヴァンドルマル監督作品制覇!
お姉ちゃんが、、衝撃な激エロさ、、、。
フランス人女性特有の雰囲気ってあるけど、幼いながらにしてその代表的な、、笑
謎の貫禄と、ミステリアスで何考えてるか掴めない感じ。弟に対するあの態度は、ガチなのか、からかってるだけなのか、でも結末を考えたらガチなのかなぁ、、うん〜掴めない、笑
とにかくお爺さんの妄想癖が凄い。何が本当でどこまでが妄想なのか分からなくなってくる。
思い込みって厄介だよね〜。
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