クリーン、シェーブンのネタバレレビュー・内容・結末

「クリーン、シェーブン」に投稿されたネタバレ・内容・結末

意外とグロいので注意。
勝手にあの人ならやりかねんという、刑事と同じ思い込みをしていた。
ニコールがパパと交信しようとするラストが切ない。
“観ること自体が拷問”

そんなことが書かれていたら猛烈に惹かれてしまうじゃないですか!

頭の中には受信機が、指先には発信機が埋め込まれていると信じている主人公ピーター。
正体不明の声やノイズが聞こえ、精神は錯乱している。
施設(療養所かな?)を出た彼は、里子に出された幼い娘を探しに帰郷するが、図らずも連続幼児殺人犯として追われることになる…
(U-NEXT様あらすじをほぼコピペ🙇‍♀️スンマセン)

始終ゾワゾワと不安な気持ちで観ていたけど、めちゃくちゃ切ないお話でした💦

彼は統合失調症。
周りには聞こえない声が聞こえたり、被害妄想になってしまったりするのが特徴の病気です。

でも、そんな事情を知らない人にとっては、かなりヤバい人に見えてしまいます。
実際私もそんな目で見てしまいました。

彼を演じたピーター・グリーンの入り込み方が凄い💦
不安気な目つき、挙動不審な動き、喋り方、
どれをとっても本物に見えてしまいます。

彼がナイフを持つと何かやらかしそうでドキドキ😰
頭皮や爪を剥がすシーンは直視出来なかった〜😱
でもあれは埋め込まれた受信機を取り外す行為だったのね💦

ただただ、娘に会いたい一心の彼。
どう見たって不審者なんですが…。

彼の身になっての共感は出来ないし、正直やっぱり薄気味悪い。
あの刑事さんも私と同様に後味の悪い気持ちになったんだろうなぁ…💦

なんだか少し申し訳ない気持ちになっちゃった🙇‍♀️
気になっていた本作、そのプロットから近年の作品かと思ってましたが1993年の作品なんですね…。
配信で観たので、何度か気になるシーンを見返せたのが良かった。
犯人は明確に語られてませんが、主人公のピーターでは無いと思います。
そもそもの遺体は、冒頭でピーターが車を盗む際にボールを当ててしまった女の子では無く、服装からして途中で寄ったモーテルで棒で遊んでいて母親に怒られていた幼児なのですが、ピーターには特に殺害の動機が無いというのと、遺体には抵抗の痕がないとの事なので、幼児の父親なのかなーと推測してます(母親の口ぶりからして怖い人のようですし)。
ピーターは統合失調症につき、行く先々で周囲からの不信感を募らせていたのと、ショットガンを持ち出してしまったのが運の尽きでしたね…。
ただしそう考えると、あれだけ必死に探し求め、死の間際にも娘を安心させる言葉をかけ続けているのは、ピーターの言葉通り、全くもって彼の心が"クリーン"だったからこそなので、とてもやるせない気持ちになります。。
娘と過ごしている間だけは、穏やかな表情を見せていた点も、やるせなさに拍車を掛けます。。
そして、結末を見るまでは、刑事と同じ目線で主人公の事を見てしまっていたので、自分自身にもしんどくなりますね。。
全体的にささくれ立っている映画。
ピーターの心情や精神状態を表すためか不快感が湧くシーンが多い。
主人公が統合失調症患者ということだが、治療、母親の態度、娘に頑なに会わせないこと…全てが間違ってると思う。
証拠不十分のまま単独で捜査を続ける刑事も怖すぎる。自分の推理が確信に変わった瞬間のハンドルを何度も殴る場面、主人公か刑事か一瞬迷ったくらい。
最後に娘に会えて、一緒に遊べて良かった。それまではむっつりと不機嫌そうな顔で黙っていた娘もその時だけは笑顔で、楽しげで良かった。
主人公が撃たれて倒れている時の娘を気遣い話しかける場面、痛くないよ、大丈夫だと言って心配させまいとする優しい心に涙が出た。
目を背けたくなるシーンがいくつかあった

コーヒーに砂糖を入れまくる、バターナイフでトマトを切ってサンドイッチを作るシーンもなんか嫌だったな

たしかに、アングスト感はあった 主人公の雰囲気もなんか似てるし

行方不明の少女を殺してなかったって信じたい
耳鳴りが酷いときがあるので彼の気持ちが少しわかるような気がする。
静かな日は一日穏やかでいられる。

差別をするつもりはないけれどやはり変わった人を見ると怖いです、どうすればいいのかわからなくて近寄りたくないもんね。

主演の俳優さんの演技がイマイチだったのでそんなに辛そうにみえなかったのが残念。
これは初上映時に見た記憶。

ひたすらしんどい。
正直これほど症状が重ければ病院から出さないと思うし、母親の態度もひどい。アメリカでは車の運転もオッケー?

初っ端の女の子に暴力を振るっている(と思われる?)ところでも描写がなく、殺人描写もないので実際には無実なのだろうか?など疑問も多い。

ラストは結局無線では父親と話せないので無情ではあるのだが救いがあるようにも見える。
いかつ。いかつ切な。
てかピーター・ウィンター、脳天掻っ捌いたり爪剥がしてほじくったり、もっとちゃんと痛覚あってくれ。

ピーターが精神病院らしきところから出た後に、なんやかんやうだうだした末に娘ニコールに会いに行く話か。ついに養子に出された先を見つけてニコールと再会を果たすけど、ある少女の死体遺棄事件の件で追ってきた刑事に射殺される。


ピーターにはどんな世界が見えていたんだろう。娘には、自分は施設で手術をされて、頭と指に受信機と送信機を埋め込まれたと言っていたか。

施設から出てどうやら初手で車を盗んだ(細くて薄い金属板を差し込んで鍵をこじ開けていたと思う)。その車のラジオを通して、ピーターの頭の中にいる別の誰かがピーターに語りかけているように見えた。指先の送信機とやらから出た電波をラジオが拾っているみたいな世界観なのかな。ニコールが同乗したときはラジオからは雑音しか流れていなかったので、ピーターにしか聞こえない(ピーターの頭の中だけで起こっていた)のだと思う。同じコーヒーをわざわざ3杯用意する場面があったということは、ピーター本人を含めて計3人いたということになるのでは。
1人は異常に暴力的な人格で、やたらとピーターを脅迫して主導権を欲しがっていた。初め車に乗り込んだ時に少女にボールを当てられて、その時ラジオの気象予報に混ざって「やれ」との声が聴こえてきていたけど、その声の主だろうか。その後音声のみでのお送りだったけど、本当に少女をボコったのかな。以前そんな感じの事件を起こしたから施設に入れられていたんだろうな。
もう1人はたぶんもっとマトモで、爪剥ぎした後のシーンで「時が来た」みたいなことを言って、ニコールに会いに行くのを後押ししてくれた人格かな。
ピーターは指先の送信機は破壊できたと思っているので、「I think clear」と思っている模様。暴力的な方の声が聴こえなくなったみたいなことだろうか。

ピーターが鏡やそれに準ずるものを異様に嫌っていたのとか、母グラディスが言うようにダイエットをし始めて不健康に痩せこけたのって、何の強迫観念があったんだろう。自分の容姿が怖い?
図書館の「得意な才能をもつ児童 天才児」とか「家族生活」のカテゴリに反応して雑音が流れていた。家庭環境にトラウマあり?
モーテルの前で長い木の枝で遊んでいた少女が、母親に「パパに言うよ」と怒られるシーンがあって、母親のその怒声に男の野太い声が重なるという描写があった。父親がやばいやつだったんだろうか。ピーターの頭の中の暴力的な人格は父親がモデルになっているとかあるんだろうか。もしかしたら、歳を重ねるにつれて自分の容姿が父親に似てきたので、ダイエットしてみたり鏡から目を逸らし続けたのかもしれない。

でも、グラディス曰く彼女の夫(つまりピーターの父)は善人だったという。グラディス自身もなんだかピーターの死を悲しんでいるような様子だったし、我が子を嫌っていたようには思えない。
じゃあピーターの妄想なだけ?(その前に最も可能性が高いのは俺の空想なだけ。)ピーターが一度帰った実家をまた出て行く時、外で魚を捌いていた母にずっと無視される描写があったけど、あくまでピーターの主観だし、彼には世界がそう見えていただけなのかもしれない。


ピーターの娘ニコールにもまた、ピーターと同様の傾向が現れてきているのかも。
祖母グラディスに嫌われていると思っていて、養母が否定していた。グラディスは変わり果てていくピーターの姿を孫に見せたくなくてニコールを養子に出したと言っていたから、本当に養母の言う通りニコールは祖母から好かれていたし、気遣われていたのだと思う。ニコールがそう思っていないだけで。
ただ雑音だけが流れてくる船の無線通信機で、ニコールが父に呼びかけるラストカットで本作が締められる。そのうち父らしき声が(ニコールの頭の中だけで)応えてくるかも。その時の父は、ピーターの頭の中のと違って真っ当な人格ならいいな。


刑事もまた、ピーターと同様にとてつもない何かを抱えていた模様。
よくよく見るとラジオで何か聞いていたのってピーターとこの刑事くらいで、その内容は意味を成す気象予報だったり、意味を成さない雑音だったりしていた。

惨殺された少女の死体が遺棄された現場から去るとき、自分の車のハンドルをめっちゃバスバス殴る描写があった。正義感はものすごく強いんだろうか。ちなみにリズミカルに何かするところを見ると無意識に回数を数える癖があるんだけど、11回だった。
でも、バーの強盗には何もしなかった。向こうがあんなゴツいショットガンを持っていたし、強盗との間に客を1人挟んでたから、変に動かないのが得策な気は確かにするが。事後的にも何もしていないようだった。担当事件以外はあんなにも何もしないもんなんだろうか。
もしかしたら正義感よりプライドだろうか。なんか「警官ではなく刑事」という台詞はプライドからくるものっていう偏見がある。

まあ少なくともいくらか正義感はあったかもしれないけど、それ以外の不純物も大量に混ざっていたのではないか。不純物ってつまり、ニコールの養母に近づきたい下心。
少女の惨殺事件があって、その頃ちょうど精神病院を出たばかりの男が彼の実の娘(つまり自分が狙っている女性の養女)ニコールを探し出したという情報が入ってきて、己の下心のために都合よく精神病院出の例の男を犯人だと認識した。これまた都合よくニコールの身に危険が迫っていると考えて、ニコールの養母に接触した。おそらく彼女からニコールがいなくなったと連絡が入り、捜索に出た末にピーターを見つけて射殺した。
刑事がピーターをとち狂った犯人だと確信していたのは本当だと思う(ライフル向けてきたし)けど、その確信は元を辿ればニコールの養母に近づきたい下心から生じたように思う。

元は下心から、全然関係なさそうな確信が生まれたケースといえば、ピーターがニコールの情報を探しに行った図書館の司書もそうなんだと思う。か弱い雰囲気を出して色目を使う下心と、図書館に来たやばいやつに襲われそうになったみたいな架空の記憶は、もしかしたら同じ根っこを持っている。


刑事が追っていた少女殺人事件というのは、作中世界に実在する人物としての犯人は存在したんだろうか。それは考えすぎかな。
確かにピーターの記憶らしき映像に、件の少女殺害現場で何かに向けて凶器の木の棒らしき物を振り下ろす内容があった。ピーターは白とも言い切れないかもしれない。

ただ、被害者に抵抗した形跡がないとか、第三者のDNAが検出されるようなものが一切残っていないとか、唯一の証拠らしき煙草からも唾液すら検出されないとか、非人間的すぎないか。すごい周到にやればできなくはないんだろうけど。煙草はシガレットホルダーでも使えば唾液は残らないかもしんないけど、ピーターはそんなん使ってなかったしな。
ピーターが盗んだらしい車に大量の吸い殻が残されていたり、後部座席に置かれていたゴミ袋に少女物の靴が入っていたりした辺り、失踪情報に載っていた件含めてこの車の元の持ち主が犯人ということなんだろうと思う。トランクにライフルが入っていたのも関係しているのかな。
この車、ピーターが金属板を使って鍵をこじ開けて乗り込んだように見えたけど、鍵は車内になかったっけか。あのくらいの時代の車って、ドアの鍵を掛けた状態でドア閉めれば鍵の閉じ込めはできるんだっけ。仮にそうだとすれば一応不可能な状況ではなかったわけか。ただやっぱりこの車の持ち主(推定犯人)、どうもピーターに車を差し出すために、もっと言えばピーターや刑事の物語に展開を与えるためだけに存在して、その実体は人間とも限らないような印象が拭えない。実体が人間でないのなら的確な言い方がわからないけど、言ってみればただの「出来事」とか、そんなような概念的なもの。


いろいろ空想を重ねてみると、本作って「狂っているのはお前か俺か」みたいな話だったように思えてくる。
精神病院からたった今出てきた男がいて、身体に送受信器が埋め込まれているとか頭の中だけで声が聴こえるとか、言ってみれば病的な世界観を持っている。その一方で(「病的」の対として言うなら)健全な者達も、その病的な男を通じて無意識的に好都合に歪めた世界を信じ込んでいる。
結局cleanに世界が見えている者などどこにもいない。そんな話だったように思う。shavenはわからん。
公式サイトに『観る者を哀しき虚無に突き落とす衝撃の問題作』と記載されており、その通りだった。ずっと張り付く違和感。ピーター以外の登場人物の挙動がおかしい。場合によるけど死を救済と捉えている面があるので、ハッピーエンド寄りに感じた。
統合失調症患者の見る世界を体感できる作品。人によって症状は違うのかもしれないけど、常にノイズや命令する言葉が頭から離れないのはキツいなと思った。

少しの時間だけど、父娘の楽しい時間を持てたことと、ラストでお嬢さんが父親の言葉を素直に受け取っていたことがわかったのが救いでした。
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