ノヴェムの作品情報・感想・評価

「ノヴェム」に投稿された感想・評価

寅さん

寅さんの感想・評価

3.0
出来のいいモキュメンタリー。
音楽業界への風刺をスパイスにした青春群像劇

1973年に9人の大学生によるバンドが音源を収録したが31年後にある大学生がガレージセールで見つけるまで眠り続けた。とここからこのドキュメンタリーは始まるのだが、現代をドキュメンタリーとして、過去は記録映像として見せるという本来のドキュメンタリーの手法と変わらないため、実在したバンドのドキュメンタリーだと勘違いする。
どうせならもうひと演出欲しかった所だが80点満点中で満点的な作品になっているので過不足ないかも。
しかし特典映像の削除したシーンを見る限りまだ面白く出来たような…。
レコードコレクターの大学生がガレージセールで、マスターテープと16mmフィルムを手に入れたところからこの映画は始まる。
そこには素晴らしい楽曲の数々と録音風景の映像が収められていたのだ。
バンド「NOVEM」の残された楽曲と映像と共に、その数奇な運命を辿る・・

というフェイクドキュメンタリーです。

「ブレアウィッチ・・」以降流行って、あっという間にウンザリしたあの手の映画なんですが、その手の映画とは一線を画す作り手の志を感じる一作と言えましょう。

バンドの楽曲はメンバー役俳優達のオリジナル、台詞や動きは設定だけ与えられてのアドリブ・・
芝居が本職ではない人間がいるにも関わらず、実に自然でリアリティを感じさせるし、作られた楽曲からは正直70年代っぽさは感じないながらも全体的には粒揃い。

悲劇的な最後もずっしり心に残る、隠れた傑作ではないでしょうか?
フェイク風ドキュメンタリーなんだけど、作りがうますぎるので私は本当のドキュメンタリー映画だと最初は勘違いしてしまいました。

バンドメンバーもオーディションに受かった無名のミュージシャン達で、この作品に出てくる音楽はその彼らに実際に作らせてるんだけど、名曲のオンパレード。
私はすぐに彼らの音楽の大大大ファンになりました。
NOVEMというバンドはフェイクなんだけど、彼らの音楽はフェイクじゃないってところがたまりません。

謎のバンドNOVEMについてどんどん解明していくにつれ、彼らの素行や悩みもわかってくるんだけど、その作りもすごくうまい。
青春真っ只中のレコーディング合宿の甘酸っぱさや切なさにどんどん惹き込まれていく自分がいました。
あと、彼らについて調査していくジョーダンも調査していくうちに遺族のエゴやその他の色々な問題にぶち当たったりして、その流れも個人的にツボでした。


とにかくこの映画の最大の主役は音楽。
そしてこの音楽がどれも最高すぎて、泣けてきちゃいます。
完成度の高いこの作品ですが、あまり知られていないので紹介してみました。
忘れられない作品になると思うので是非観て欲しいです。
観終わったらサントラを買いたくなること必須です
Annikki

Annikkiの感想・評価

4.0
わずか6日しかバンドとして存在しなかった若者たちが、1973年に遺した音源を、現代の若者が、資料等過去を探していくというストーリーと、
6日間の、レコーディング風景を、同時進行で追っていく。

ドキュメンタリーではなく、フェイクのドキュメンタリー。

70年代のファッションや思想、どこにでもいそうな若者だけど、音楽がとてもよく、アメリカンロック的なサウンドだけじゃなく、憂いをおびたメロディーラインだったり、ギタープレイも良かった。

架空の人物たちの音楽だけど、こんなバンドいても、偶然に中古ショップでホコリかぶってるところで、手に取りそう。そして、買って帰ったら夢中で聴きそう。

ふと思い出して観たくなる、彼らに会いたくなる作品。

特典映像、フルで演奏聴けます。必聴。
ひろ

ひろの感想・評価

3.6
長編映画初監督となるブラッド・キンメルによって2005年に製作されたアメリカ映画

誰にも知られることのなかったバンドを世に広めようとする若者たちのドキュメンタリーの中で、6日間だけ存在したバンドのドキュメンタリーが流れている。これだけでもそれなりに楽しい青春映画なんだけど、これモキュメンタリーなんだよね

どっちの時代の映像も疑似ドキュメンタリーなんだけど、特にノヴェムに密着したドキュメンタリーの出来が素晴らしい。16mmフィルムで撮られた映像といい、9人のメンバーがそれぞれ作曲した9曲の曲といい、1973年という時代を感じさせる作りになっている。

サントラを担当したミュージシャンたちが、そのまま俳優として出演しているらしいが、みんな才能あるミュージシャンっぽい雰囲気出しまくり。本物の音楽ドキュメンタリー観たことある人なら感心しちゃうぐらい本物のドキュメンタリーみたい。

音楽が意外としっかり作られていてよかったし、無名の監督や俳優でも、斬新な発想だけで、ここまで楽しめる映画作れるんだな感動した
wanko

wankoの感想・評価

4.0
レンタルショップでなんとなく目について借りた。

隠れた名作に出会えてよかった。
ドキュメンタリーに見せかけたフィクション。本当にドキュメンタリーなのではないかと見紛うくらいよく作り込まれている。
30年前のバンドをめぐった話だから、音楽がとにかく魅力的。
″青春″という独特の生々しい空気が切り取られていて、時代も国も違うけれど、なんだか共感したり思い出すことがあったり…。見終わった後に優しくてちょっとすっぱい気持ちになった。

未公開シーンやメイキングが収録されていたから、そちらもじっくりみたい。
hhh

hhhの感想・評価

4.0
最初からフィクションとわかって見ているのだけど、見ているうちに本当にフィクションか?と思いたくなるドキュメンタリー風の映画。

音楽が本当に良くて、見終えた後に音楽だけ聴き直した。

作中の70年代ファッションも○
love1109

love1109の感想・評価

3.3
ロックがまだ若者の魂を解放していた頃の架空のバンドを描いた疑似ドキュメンタリー。音楽も、映画も、どう伝えるかというテクニックではなく、何を伝えるのかというメッセージの方が、決定的に重要だ。バンド経験があるなら、しみじみしちゃうこと請け合い。
supernova

supernovaの感想・評価

3.1
とにかく惜しい。ひたすら惜しい。企画もストーリーも、出演者も良いのに、肝心の映像と音楽がイマイチ。映像は古いフィルムや機材を使って70年代を再現して欲しかった。フェイクといってもデジタルで70年代見せられたら雰囲気でないよ。音楽も曲自体は悪くないけれど、現代の音とアレンジなんですよね。70年代のロックにそこまで思い入れがなければ楽しめるけど、思い入れアリアリの自分としては、「惜しい」しかなかったです。
Yucky1018

Yucky1018の感想・評価

4.0
脚本もだけど、とにかく音楽が素晴らしく良かった!
サントラ欲しいレベル。(まだ買ってないけど)
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