ヴァルハラ・ライジングの作品情報・感想・評価・動画配信

「ヴァルハラ・ライジング」に投稿された感想・評価

類をみない。圧倒的な映像。
吹きすさぶ山岳で、奴隷戦士として殺しあいをするマッツ。強い!強すぎる。他を寄せつけない、圧倒的な強さ。殺し方も画も凄まじい。終始一貫して凄まじい。


異教徒の山岳を越え、神の戦士(キリスト集団)がエルサレムに向かう旅に同行する。でも向かう先は聖地なのか、それとも地獄なのか。わからない。霧に包まれて、行く先が全く見えないように、映画を観ている私もこの映画が何処に進むのか全くわからない。


それでも。私は、マッツについていければ、それでいいと思ったの。映画の間じゅう、主役なのに、ひと言も口をきかないマッツに。片眼で、少し未来を見通せるマッツに。見えないその目に見えるものは何なのか。見えないその目は、神というものに差し出したのか。その代わりに、類い希なる力を身につけたのか。これは、遠い遠い昔の、神々の揺らぎなのだろうか。あるいは、北欧の、遠い昔のご先祖様たちから続いてきた、魂の救済をめぐる物語なのだろうか。


何も語らないマッツに惹きつけられ、私はマッツを崇め奉りたくなる。マッツが神であっても、地獄からの使者であっても、どっちだって私はかまわない。そんな気持ちになる。


旅の果てに見つけたものは、ユートピアなのか。それとも虚無なのか。ひたすらマッツについていったからといって、この映画は、答えを与えてくれるわけではない。


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・十字架のような剣をもつ人たちに対して、斧1本のマッツ。
・石を積み上げていく行為の意味は?
・北欧にはたくさんの神がいる。キリスト教では神はひとりだ。
・今作も赤が象徴的に使われている。赤茶けた朱色のような、強烈な赤。
・あの子は、神の言葉を預かる預言者なのだろうか。
・「憎悪が彼を生かしている。だから無敵なのだ。」

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最後に、「TO OLIVER WINDING オリバー・ウインディングに捧ぐ」というクレジット。レフン監督の父親の名前なのだろうか。さすれば、あの子がレフンで、マッツが父親か。そうすると父が子を守る物語なのかもしれない。父が子に伝えていく物語なのかもしれない。はたまた、父親殺しの物語なのかもしれない。いやいや、ただこの作品を捧げた、にすぎないのかも。考えても、答えを出せないけど、いろいろ憶測してみるのは楽しくもある。

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ほとんどの映画でウトウトしてしまう私が、このほとんど台詞のない映画で、全くウトウトしなかったというのは、驚愕の事実!!

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いや~、こんなのレフンにしかとれない!タランティーノとはまた違って、こんなのレフンにしかできない!さすがギャンブラー、レフン! 本作はきっと「オンリー・ゴッド」などに繋がっていくのだと感じ、オンリーゴッドの円盤買って、コメンタリー付きで再鑑賞して、やっぱレフン好きやわあって思って。この映画についても、全然わかってないっす。わかってないけど、好き。フィルマの評価はめっちゃ低くて、そりゃそうだ、と思うけど、そのいっぽうで肩入れしたくなっちまったので、このスコアにしてみます。(変動するかも)
AE35UNIT

AE35UNITの感想・評価

4.2

このレビューはネタバレを含みます

気品と荒々しさを兼ね持ち、真っ赤な予知夢に従って難関を超えていく主人公。バイオレンシーンでは彩度の低い北欧の風景に血液の赤が映えるのが美しい。会話せず片目の主人公というのが何かの象徴のようで深みがある。
 主人公が犠牲になるべき対象を見つけ、我が身を差し出して死んだかと思いきや、主人公が水に潜っていく映像が挿入される。死んだのかどうかは置いておいて、幕引きとして主人公が退場していくあたりは他のレフン監督作品にも通じて描かれる外連味があった。
三鷹

三鷹の感想・評価

2.8
話を追って見てるだけだった…コレ2時間あったら途中で見るのやめてたかもw
でもマッツさんは相変わらずステキだったv一言も台詞がないんですがね😂
…というわけで北欧神話にあかるい人でなければ最後まで意味ワカラン映画なのであまりお勧めしません(笑)
mare

mareの感想・評価

3.0
レフンとマッツミケルセンが好きでなければおそらく通ることもなさそうなレフンによるダークファンタジー。どんなマッツミケルセンか期待したが彼は一言も喋らない超人で暴力の化身であり、エッセンシャルキリングのヴィンセントギャロを彷彿とさせる役柄だ。彼には名前もなければ現在も過去もないらしく、人というよりかは概念そのものであるかのように思える。すっと飲み込めないカルトなレフンらしさは相変わらずで、暴力の新たな描き方への挑戦を感じた。やたらカッコいいドゥームメタルはSunn O)))だったらしくテン上げする。
にこ

にこの感想・評価

4.0
「わかりませんでした」
の一言で終わるのは許さん、と言わんばかりのマッツミケルセンの静かに迫力のある演技と、グロいのになぜか品があり荘厳ささえ感じる映画で不思議と飽きずに最後まで一気見できました。
Soshi

Soshiの感想・評価

3.0
生きることを生きる
暴力的に
脳が否定しても
身体が肯定している
面白い!ワン・アイ!レフンの極端な色使いには痺れるね。どぎつい赤色がたまらん。この世にあるのは暴力のみか(°_°)ワン・アイは人間の内に潜む暴力性の化身なのかなと思ったり、捕らえられて飼われている場面もそのイメージかな?やがては身も滅ぶ暴力と不条理な神なき世界。奴は一体何者なのか?レフンの地獄旅行でした(°_°)
マッツ ・ミケルセンが出てるのでレンタルした映画。
新大陸で仲間が襲われてくのが陰鬱でいい感じ。
主人公が喋れないのでひたすら静か、アクションに期待したけどそれほどなくて、結構エグかった。
mito

mitoの感想・評価

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ドライヴで一躍、時の人となっていたレフン監督作品。

誰かこの映画について分かることがあったら教えてくれ!ってくらい?だった。
しかし、こういう作風の監督がこの後ドライヴみたいな作品を作るってのが想像できない・・・。時の流れって凄いな。
ニコラス・ウィンディング・レフンは、過激な描写なのだが神話性が現代劇であっても出てくるなぁと思ったら、北欧ヴァイキング神話も扱っていた。この人の作品が好きなんのは、ジャンルを問わないとこ。「地獄の黙示録」のヴァイキング版だ。しょっぱなのシーンから凶暴なワン・アイ(マッツ・ミケルセン)が観れて嬉しい。途中だれるが十字軍のようなこのヴァイキング集団がキリストの名の下に強奪しようとする心理が下品なのがよくわかる。そしてみんな全滅。救いとしては、ワン・アイの世話をしていた少年が生き残るところか。でも生き残れるのだろうか・・・
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