ラスト、中村嘉葎雄が家を飛び出して行って、母親の沢村貞子が追いかけていく。垣根を飛び越えて、カットが変わってだだっ広い田園風景を中村が走る。警官が捕まえようとフレームインしてくる。この辺りのダイナミ…
>>続きを読む太陽族へのアンチテーゼのような作品。
石濱朗が中村嘉葎雄を見下げつつも気にかけるあんちゃんかと思いきや…金持ち+不良のタチの悪さをこれでもかと体現する佇まいが見事。
嘉葎雄くんが花瓶を手にし…
これがゴールデングローブ賞外国語映画賞かぁ。
太陽族ってろくでもないね。
なんでもかんでも親や他人や社会のせいにして現実からも己からも逃げている。
貧乏でも裕福でも真っ直ぐ育つ者は真っ直ぐ育つだろ…
メソメソジメジメ系木下恵介はホント苦手。弟子の吉田喜重が『ろくでなし』で乾ききった不良青年を描きたくなる気持ちもわかる。
ただ、いろいろと面白いところはあった。不良仲間たちが部屋でフィルム上映をして…
恵介監督が太陽族?と意外だったけど、慎太郎ぽさは皆無。というか恵介監督からのアンサー?イイ両親のある金持ちの石浜朗と貧乏で捻くれた嘉葎雄。辛い思い出の薔薇の造花の内職で家計を支える母の沢村貞子。せっ…
>>続きを読む太陽族関連2本目。
本作『太陽とバラ』はアンチ太陽族映画だ、
まずはあらすじから
ーーーあらすじーーー
■海岸で小銭の盗みを働く不良たち、その中に秋山清(中村嘉津雄)もいた。
清の家は父がおらず母…