パリのモンマルトルを舞台に賭博師ボブと仲間達との金庫破りの顛末を描いたジャン=ピエール・メルヴィル初期のノワール作品
ハードボイルドなメルヴィル後期のノワール作とは趣きが異なる軽妙でユーモラスな作…
渋いの一言・・・★4.0
ボブ(ロジェ・デュシェーヌ)は言わずと知れた伝説的な賭博師だが現在はその腕にかげりが見え始め、競馬で豪快に大金儲けるもあっという間にすべてを掏ってしまう・・・。そんな時…
男たちの間で交わされる即物的な会話。ショットは余韻を残す前に次のショットへと切り替わり、物語は一定のテンポで淡々と進んでいく。犯罪の手口のディティールに対するフェティシズム的なこだわりも健在。
メル…
メルヴィルが初脚本を手掛けた燻し銀のフィルムノワールで、暗黒街に絡みつく色気のある陰影に、要所要所で華を添えるジャズの劇伴、多くを語らず見せる手元のアップに省略のリズムなどタイトな美学で徹底されてい…
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