アンリ・カルティエ=ブレッソン 瞬間の記憶の作品情報・感想・評価

「アンリ・カルティエ=ブレッソン 瞬間の記憶」に投稿された感想・評価

abbiocco

abbioccoの感想・評価

5.0
ベケットとカーソンマッカラーズのポートレートが出てきてテンションあがった👼
日常をアートに変える20世紀を代表する写真家のアンリ・カルティエ・ブレッソン。
生前でのインタビューとその被写体をなぞりながらのドキュメンタリー。

画家のピエール・ボナール、ココ・シャネル、『涙』のマン・レイ、マルセル・デュシャン等の画家達や、若き日のカポーティにエディット・ピアフ『異邦人』のアルベール・カミュ 、キューリー夫人、サルトル、ボーヴォワール、ユング、ジャン・ルノワール等著名人達との撮影話や、パリ解放、ベルリンの壁、暗殺直前のガンジー等の政治色強めの被写体等の見解と当時の逸話等も生き字引的に語ってもらいなかなか興味深い内容~(^^)

ずば抜けた構図センスの持ち主ゆえ、スケッチやコラージュも一級品~👍️

色々勉強させていただきました~(^^)
アンリ・カルティエ=ブレッソン。
20世紀最大の写真家と言われます。
今作は、2004年に95歳で他界した
彼が最後に自らを語った非常に貴重な
ドキュメントフィルムです。

彼は小型カメラの『ライカ』を抱え、
自らの眼で世界中をスナップしました。

彼の写真は『決定的瞬間』という言葉で有名です。
それは、衝撃的な事件や事故ではなく、
自然の中にあふれる、その時しか起こり得無い
完璧な構図を一瞬の内に捉える事。

この偉大な写真家の影響を受けた写真家は
何百万人といる事でしょう。
本編の中で、Elliott Erwitt(写真家)が
ブレッソンの写真をみてこう言います。
『どんなに優れた技術を持っていても写真家には
 なれない。優れた視る眼を持っているかだ。』

一瞬を捉えたその写真には自然が与えた
多くのメッセージが散りばめられていて、
写真を視る者は思い思いに読み取ります。

僕は写真家では無いですが、
初めてブレッソンの写真を観た瞬間から、
自分でも写真を撮りたくなり、
今でも趣味の一つとして撮っています。
もちろん写真集も買いました。

この偉大な写真家は、なかなかの頑固者で知られ、
自ら被写体となる事を嫌い、本人の写真や映像は
ほとんどなく、自分の写真を自ら語る映像なども、
数えるほどもありません。

しかし、今作では93歳を迎えたブレッソン本人が、
一枚一枚自分の写真を取り上げ、
何とも嬉しそうな顔をして当時の思い出を語ります。
ブレッソンの写真を愛する人々にとって、
本人がその時どう感じ、どう撮ったのかを語る姿は、
彼の写真の新たな魅力を知るきっかけになるでしょう。
そして、瞬間を捉える時の音を『シュッ』とか
『バーン』とか音を出して表現している時の
子供の様な無邪気な笑顔がとても印象的でした。

1908年に生まれ、2004年にこの世を去った
まさに20世紀とともに生きた写真家ブレッソン。
僕が言うまでもなく、本当に素晴らしい写真です。

日常を奇跡の様に切り取った写真の数々に触れて、
その魅力に取り憑かれたアーティスト達の声を聞き、
世界の見方を一つ増やしてみるのもいいのでは
ないでしょうか。
ゆうき

ゆうきの感想・評価

3.5
カメラは撮るのも楽しいが、人が撮った写真を見るのも楽しい。
LEONkei

LEONkeiの感想・評価

2.5
彼の最も有名な写真集、1952年に出版された『決定的瞬間』(英:The Decisive Moment、仏:Image à la sauvette)は、写真家にとってのバイブルとも言われ様々なジャンルを飛び越え今なお影響を与え続ける一冊。

自分も高一の春、偶々入った丸善の洋書コーナーで『決定的瞬間』を手に取りパラパラとページをめくり直感的に「これだ!」と衝動買いした。

配列と構図の素晴らしさを知り、写真に限らずデザインにしろ映画にしろ絵画にしろ、全ては配列と構図に有ると脳裏に叩き込まれた。

そして素晴らしい配列と構図で撮った被写体を生かすも殺すも、フイルムを現像し印画紙に焼く工程が最終的に写真に命を吹き込む。

被写体を撮る事とフイルムを現像する事と印画紙に焼く(プリント)作業は其々が専門分野で成り立ち、例えるなら浮世絵の絵師・彫師・摺師と分担されているのと同じ。

さらに写真集となると異次元の世界でインク・紙・印刷機等々…。

カメラマンの執念の拘り、指から伝わる感覚的紙の選択、印刷技術の可能性など、自分もデザイナーとして実際写真集に携わった苦労を思い出す。

写真は一瞬を捉えるものだが見えるものは現在と過去、そして撮った瞬間の写っていない見えない背景をも想像させる。

アンリ・カルティエ=ブレッソンはライカで撮った日常のスナップ写真とポートレートが主だが、瞬間を捉えていても決して止まっているようには見えない。

映画は彼の過去の写真を重ねながらインタビュー形式で振り返るドキュメンタリーで、アンリ・カルティエ=ブレッソンの素晴らしさは元々分かっているが映画の作りとしてはイマイチ。

映画の内容は良くても視覚的に配列と構図が良くない..★,
sonozy

sonozyの感想・評価

4.0
20世紀の偉大な写真家アンリ・カルティエ=ブレッソンが93歳の時に自身の作品と半生について語ったドキュメンタリー。

ブレッソン本人の語りはもちろん、イザベル・ユペール、写真家エリオット・アーウィットらのインタビューも貴重。
マリリン・モンローと結婚していた劇作家アーサー・ミラーが『荒馬と女』撮影時のモンロー(いつも何かを考えていたというその瞬間の美しさ)を捉えた写真について語ったり。

ハーレムで長く暮らしたり、メキシコ、インド、中国、ソ連、日本、ドイツ、ギリシャ、アメリカ、フランス、ユーゴスラビア...etcを旅して捉えた人物や、著名人のポートレート。
ベルリンの壁、暗殺の直前のガンジー...重要な歴史の一瞬を捉えたのは偶然か運命か。
そのすべてが素晴らしい。(写真集が欲しくなります。)

子供の頃から絵を描くのが好きで、晩年は写真から離れ、デッサンやスケッチに没頭していた日々も出てきます。

ブレッソンが語る印象的な言葉
「写真は、配列と構図がすべて。」
「写真は短刀のひと刺し、絵画は瞑想。」
「過去は白紙だが、記憶はゲップのように突然蘇る。」

イザベル・ユペールが語るブレッソンの魅力
「彼が撮るのは、人物が言葉を終え、それに続く瞬間を捉えるから、静的ではないの。」

ジャン・ルノワールの仕事に参加したくて、写真集を持ち込み、名作『ピクニック』のセカンド助監督になれた(ファースト助監督はジャック・ベッケル)思い出や、写真それぞれにまつわる記憶を楽しそうに語るブレッソンさん。これぞ、素晴らしき人生ですね。
ひと

ひとの感想・評価

4.3
いい写真とは一枚で多くを物語っているもの。それがアンリカルティエブレッソンの作品である。瞬間の記憶素晴らしい。その世界に引き込まれた。DVD買おうかな。
qwerty6

qwerty6の感想・評価

5.0
Bach(1685-1750)
《Französische Suite Nr.5 G-Dur, BWV816》
(1725)
《Toccata d-moll, BWV913》
(c.1710)
《Partita Nr.2 c-moll, BWV826》
(1727)
Ravel(1875-1937)
《Trio pour Piano, Violon et Violoncelle》
(1914)
《Valses nobles et sentimentales》
(1911)
《Gaspard de la Nuit》
(1908)
Mozart(1756-91)
《Serenade No.10 in B-flat major, K.361》
(c.1784)
Henri Cartier-Bresson(1908-2004)
Robert Capa(1913-54)
Robert Doisneau(1912-94)
Ansel Easton Adams II(1902-84)
Henri Matisse(1869-1954)
Jean Renoir(1894-1979)
Marilyn Monroe(1926-62)
И́горь Страви́нский(1882-1971)
Rubens(1577-1640)
穏やかで おちゃめな紳士
顔の真前で写真を持って わたしたちに写真をじっくりと見させてくれる。何秒も止まって。裏は白紙だろうに。
そんな心の持ち方は彼の写真に立ち現われているように感じる
目と頭と心の標準を合わせろ。深い言葉が映像と伴って 自然に染み入ってくる。
BGMのバッハやラヴェル、美しいです。
R

Rの感想・評価

4.0
ホン・サンスの『クレアのカメラ』に出てきたイザベル・ユペールのインタビューもある。『クレアのカメラ』のイザベル・ユペールの語る写真哲学と通じることをインタビューでも語っていた。彼女も写真を撮るのだ。
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