ヘヴンズ ストーリーのネタバレレビュー・内容・結末

「ヘヴンズ ストーリー」に投稿されたネタバレ・内容・結末

一口に語れないテーマに4時間超えの尺は当然といえば当然か。
体力のない私には一気見というのは結構しんどかった。
家族を殺された男、少年Aだけでなく、そこから関係していく様々な人間模様が描かれて、群像劇としての完成度は抜群。
体調の良い日に観ないとやられるな。

俳優陣では山崎ハコの怪演が目を引く。
この人何者、と思って調べたら歌手なんですね。すげぇ。
個人的なイメージが先行しまくってるのは認めるが、風間俊介と並んで少年Aが似合う俳優・忍成修吾のキャスティングも良い。

何度も観れるような作品ではないけど、定期的に映画館で上映されているのも頷ける力作でした。
映画館で見ました。90分でも成立したんじゃないかと思うくらい長いことに意味がない。。
忍成修吾はお腹打たれてるのに動きすぎだし、なにその生命力…。警官なのに銃隠すのトイレタンクとか見つかりそうなとこだし、横浜にいたかと思ったらいきなり船移動出てくるし、色々粗が多くて見てて引っかかってしまう。
最後のエンディングが、映画で伝えたかったメッセージを過剰に説明してくる歌で更に追い打ちかけてくる。
瀬々監督の長い天国へのものがたり


ベルリン映画祭国際評論家連盟賞受賞
脚本佐藤有記。
監督瀬々敬介。



アンダーグラウンドからメジャー難病物、娯楽大作まで撮りあげている瀬々敬介監督。

最初作は、なんと「女相撲」という事で「菊とギロチン」が公開中。またまた、渾身の、力作やりたい作品の匂いがする。

そんな瀬々監督の長編映画が誕生。ツィッターで知る。何やら四時間強の作品。わがシネウインドにて上映もしていた。

ソフト化ならないかなあ?と心配してたら見事ソフト化。監督も「未ソフト化」を再上映の宣伝に付けた手前があったようすインタビューより。

裏ジャケ見るとクリミナルな文字。瀬々監督のテーマっぽい「殺人」「人間関係」の様子。

瀬々作品は今や全国区「千原兄弟」弟、千原ジュニア主演の「ヒステリック」のみ鑑賞。何気にボーイミーツガール物の小さな傑作。
昨今瀬々監督とジュニアのトークショーも開かれていた。行きたかった(東京に嫉妬)

上巻見てすぐに下巻をレンタルして鑑賞しました。



まず殺意、もしくわ殺人の消極姿勢のお話しだというのを受け入れられる方という大前提でお願いしたい。

映画は娯楽だけじゃない、違う物も見たいというお客様は確実にいる私だが。

そんなんあり得ないとか
いきなりそんな行為とか
いやあそれはねーろそこでとか
そんな連続映像だ。

だ、か、ら、あえての面白いネガティブ物語。作家性の強い映画である。だから面白いと思う。少なくとも妥協なき世界観を魅せてくれていて見ていてとってもすがすがしさも感じた。規制や事務所駄目だしも何ものもない感じの潔さも感じた。あと長さ278分を体感覚悟必須だ。



とりあえず2018年自宅鑑賞今のところナンバーワンの圧倒的重たいお話しぶりで引っ張る瀬々殺人から沈む天国物語のうらみつらみ。おもーたくも面白かったです!

9章からなる物語。
物にまつわるサブタイトル。から連なるやる人やれられる人と繋ぐ太陽、団地、僻地。

一見すると詳細な相関関係を頭に描きながらも、次第に見ていくと

どうやら悲しくも
何かにとどまる悲しみ

憎しみ
あきらめない
セックス
気まぐれ

たまたま

消失
廃墟
突拍子行動
殺意
家族
子供、子孫、以心伝心
再生
人形
失意
どん底
代行
逃避
寓話
自然に溶ける
天国、ヘブン
自分たちのヘブン
等々
さまざまな単語を見ながら俳優のもみあい、悩み、追いかける姿を通す

次第に論理的に繋げようとする筋オイたる思考は、画面上の苦しみに重ねつつ、
瀬々監督の表現するキャラクターの姿に何かを見る。

ラストの説明過多なんかもしれないが、私はそんなん思わずの歌も含め、大変面白かったです。

圧倒的な柄本明と佐藤浩市の素晴らしい存在感必見。
特に佐藤さんってこういう曲がった役が見れるのは、本来の日本映画の見所だと思う。佐藤浩市=真面目、熱血、一途みたいや役ばかり。なんでこういうぶっ飛んだ反対価値の役を見たい訳があると思う。
ムラジュンとヘンテコなやりとりのなか瀬々監督の廃墟ワールドが展開。この話必見。
村上淳も本作参加が強烈な印象になっているようです。インタビューにあり。

見ていくうちに確かにこれは一般劇場では出来ない事象がいくつも出て来る。シネコンにかけられない感じ。自主制作に近い本作だからこそ撮影1年、撮りながら脚本追加していき3時間が4時間になっていったよう。

中盤に入り
誰だこの圧倒的女性に歌手の山崎ハコさん。忍成君と瀬々ワールドをさまよう。
忍成君は、裏若手のネガティブ俳優だが、もっと売れてほしいですね!「リリィシュシュ」でお見かけしてからの久々の再会。

全編にほぼ出る長谷川朝陽。なんか見たことあるなあと思ったらコント集団「ジョビジョバ」の方だった。
監督曰く起用理由

「雀荘にいそうな人」

とのことで。熱演力演しておりました。もっと活躍して欲しい。深い悩みの瀬々谷に挟まれている役だ。

そして本作の子ども達も必見。全然ナチュラルな子ども達ではない。
ゆがんだなかから
もがき走り
間違いなく間違いにむけて
一心に突っ走る
自分たちの天国を探しに。

瀬々監督の投げ出した
ヘブンズワールドに時々ドキドキしながら、ラストなんとも言えない感慨になりました。

瀬々監督インタビューに黒沢清の「CURE」を明確にあげていて本作影響受けたカットがありましたね!見たときまっさきに思ったが、やっぱそうだった。

なんか瀬々監督に

「人は殺す可能性もある
殺される失意もある
そのなかに俺は俺をうづめて真剣に考えてみたよ!俺のヘブンズストーリー。長くても見てみろよ!ほらっ!なにが広がる!っ」

と言われたようなそんな気がした。

瀬々監督の天国にあの屋上風景と眩しい日差しと悩み奔走する残像を私に残した。



さて
瀬々監督、渾身のヘブンズ!!ロングヘブンズストーリー

瀬々監督ファンは、ぜひ!

本日やっと書けた、。
サトちゃんがいい!柄本明はトリハダたった。 キャスティングすてき。
前篇の中盤から、ん、みんな感情スーパーストレートに話すじゃん…と思ったけど、後篇はよかった
が!エンディング曲で監督の言いたいことが全て言葉で説明されてしまって拍子抜けしました。あと、友罪でもあったけど、家族を殺された人間は少しでも幸せを望んじゃいけないの?だめだよ。というパターンの会話で毎度興ざめする。監督は、伝えたいことが少しも違わず届いてほしいと考えているのか。

小室ゆらちゃんが、この頃は小室悠花として活動しているぽい、笑顔がかわいい !
長い割に最終盤までは飽きずに見られたので、それだけでも充分褒めていいのかもしれないが。過去に縛られる登場人物達には共感できず、一番まともに見えるのは過去と距離を置いているような殺人犯と、記憶を失っていく人形職人というのは、そういう狙いだったんだろうか。

と、途中までは思っていたんだけど、終わりが近づくにつれてどんどんお粗末な内容になっていく。死と出産の対比が陳腐すぎてびっくりだし、死者との再会のようなファンタジックな要素もだるい。とどめはエンディングの歌詞。この映画のテーマってそれだったの?
濃い!濃すぎる!めちゃくちゃ濃密な人間ドラマ。4時間じっくり見たせいで、疲労が半端ない。でも一見の価値はあり。
好きなシーンやセリフが多かった。佐藤浩市が雪だるまの周りに子供の幻影を見るシーン。「死んで欲しくない、あなたを知ってしまったから」というセリフ。「正月過ぎてからクリスマスプレゼント買うようなやつ」という言い回し。そして登場人物達の見ていて痛々しいまでの慟哭。どんな慟哭であれ、そこには必ず訴えかけるものがあって、生きたメッセージを届けてくれる。役者たちも本気なんだな、と凡庸な感想を抱いた。
「あなた本当に人を殺したの?」
このセリフが印象に残っている。(若干言い回しが異なるかもしれない)

人を殺めた途端に人間扱いをされなくなってしまう。
悪魔とかなんとか、とりあえず人間以外の何者かにされてしまう。
でもその悪魔の心に触れた時に
確かに人間だと気付いた。
だからこのようなセリフが出てきたんじゃないかと思っている。
人を殺めるのは人間。悪魔じゃない。
だから誰がいつそうなってもおかしくない。
ヒロインが8歳の時に、彼女の両親と姉は殺人犯に襲われ死亡。犯人は遺書を残して自殺した。途方にくれるヒロインはある日テレビの報道で、妻と娘を殺された青年の存在を知る。妻子を殺した未成年の犯人は無期懲役に。青年は記者会見で「法律で裁けないなら、犯人は僕が殺します」と涙ながらに宣言する。そんな青年をヒロインは英雄視し、生きる希望とするのだが…という話。

全9章からなる上映4時間半の大作。8年前の作品だが最近DVD化されたので鑑賞。他の作品借りた時に予告編を見て以来絶対観たいと思っていた。

とにかく設定の救いようのなさとメッセージ性が際立っている作品。
2つの事件(正確には3つ?)の被害者遺族と殺人犯、そして彼らを取り巻く人々の事件後の数年を描いている。上述している2人の主人公だけでなく、登場人物の背負っている過去や境遇が凄まじい。宣伝では憎悪や悲しみに包まれた映画のような印象を受けたが、中盤は憎しみによる苦悩と葛藤を描きつつも愛情の物語になっているように感じた。
特に仮釈放後の殺人犯と彼の心の拠り所となった若年性アルツハイマーの中年女性との生活は悲しくも優しいストーリーで涙を誘う。事件とは直接関係のない元警官で復讐代行屋の男とその息子のエピソードも味があってよかった。この元警官の過去も凄まじいけど。
終盤は復讐パートなのだが、その辺りからダラダラと冗長になってくる。アクションの撮り方がイマイチでやたらと長い追いかけっこが間抜けに見えてしまう。それにそもそもこのお話、結果的には被害者の青年も再婚したり殺人犯も生きがいを見つけてそれなりに幸せな生活を送ってきたところをヒロインが粉々に壊してしまうわけで、中盤の心温まるエピソードに共感していた身からするとすごくモヤモヤする。あと、幾ら何でも4時間は長い。2時間くらいで収まった話だと思う。
といっても、見応えと凝縮した人間ドラマはなかなか他にはない鑑賞体験だったので、観て良かったと思った。

殺人犯役の忍成修吾が好演していた。「リリイシュシュの全て」の時のいじめっ子のような他者を寄せ付けない空気と優しさとギャップが魅力的だった。ヒロインは「地球でたった2人」という映画で非常に可哀想な境遇の役で主演していたが、本作でも幸薄い役柄でハマリ役だった。この映画出番の少ない脇役で大物や渋い俳優が多く出演している。佐藤浩市、柄本明、嶋田久作、吹越満、光石研など。豪華だなあ。

DVDは上下巻に分かれているのだが、それに気づかず借りて上巻のラストでその事実を知り、続きが気になって徒歩30分のTSUTAYAに下巻借りにいったら全て貸出中で、待たされた1週間は上映時間以上に長く感じた^_^
・両親と姉を殺されて犯人も自殺した過去を持つサト(寉岡萌希)、妻と娘を殺されたトモキ(長谷川朝晴)、未成年の時にその罪を犯したミツオ(忍成修吾)の3人を軸にバラバラの物語がやがてひとつに収束していく全9章からなる278分の長編
・長いひとつの映画というよりは、WOWOWとかの全9話の連続ドラマを見る感覚でわりと苦なく見終えた
・輪廻転生みたいな生と死が繋がってるとかはわからなくはないけど、それと人を殺すあのおぞましい瞬間に勝るものはないなと殺害シーンを見てて思った
・途中までは良かったんだけど加害者の苦悩が~あたりから乗れなくなってきた印象
・何度目の殺人か、忍成修吾
・トモキとミツオの最期の相撃ちで「死なないで~」みたいなくだり急に陳腐だった
・妊婦の江口のりこの決死のベランダジャンプを見逃すな、あと出産シーンの編集が上手いなと思った
・罪を犯したミツオを養子にする若年性アルツハイマーの人形作家役の山崎ハコが抜群に良かった
・これから死者たちを乗せたバスを見たら「ヘヴンズストーリーか」ってつっこもう
・脇に至るまで出てくるのが好きな役者ばかりだったのも飽きずに見れた要因
「廃墟」と「団地」

舞台や背景として団地が常に画面にあって、これは何故なんだろうと考えてもよくわからない。

光市母子殺害事件をモチーフとした「妻子を殺された男」と「家族を殺された少女」の関係、この二人の話しだけでよかったのでは?

複数のストーリーはそれぞれで完結していて、それがクライマックスで全てがひとつに収束していくみたいな事もなかったので。

ラスト近くのバスの中のシーンは何故か後ろに死んだ筈のミツオと恭子がいてサトも既に死んでいるのか?と思ったのですがあくまでも幻想の世界的な物だったのですね。
このバスは『CURE』のバスのシーンにも似てて不気味でした。

でも、この作品の個人的に最大に気に入ってる部分は、この手の作品にありがちな「復讐しても何もならない」「死んだ人は生き返らない」「赦し」「救い」等の御為倒しやありがちな正論やつまんないヒューマニズムに落とし込まず復讐の「完全決着」と復讐の連鎖にピリオドを打った事。

ミツオに妻子を殺されたトモキと彼に自分の身代わりの復讐をさせようとしているサトが、結果的にミツオの愛する恭子を目の前で死に至らしめ、ミツオとトモキはお互い相手を殺す理由が出来たのだし、そして殺しあって相打ちになって死ぬというこれ以上ないスッキリした結末。
このラストだけで充分、4時間以上見た甲斐がありました。
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