藤沢周平原作、平山秀幸監督作品。
やはり彼の原作は、どの作品もおもしろい!観るもの誰をも原作へと引き込ませていく力がある。また平山監督の静と動の見事なバランスの作り方が素晴らしい。そして豊川悦司の鬼…
鯉昇師匠の役切なすぎませんか…。
本当に何度妾風情がと思ったことか。
組織に生きる、上に従うしか無い定めでも
命を捨てて一矢報いるというまさに必死剣。
技を出した時には自分も敵も死んでいるという。
…
もう少しキャラクターごとの活動が描写されても良かったと思う。第三者のセリフによってキャラクターの立場や思惑を説明してしまうことが多かった。
いや、ストーリー自体はシンプルなのでその方が見疲れしないで…
藤沢周平原作、同じ藤沢原作の山田洋次『隠し剣鬼の爪』とよく似てるシチュエーション。誰も見たことのない奥の奥の一手の秘剣炸裂の醍醐味。
藩政窮乏を顧みず政治に口出しする藩主側室を能舞台観賞後に廊下で刺…
藤沢周平ファンには堪らない映像化。
まずキャストがめちゃくちゃ良い。豊川悦司、池脇千鶴、吉川晃司、岸部一徳だけで完璧。特に主演の豊川悦司は、哀しい宿命背負ってる雰囲気出してるし、最後の殺陣は迫真で力…
豊悦は損得ではなく善悪を己の指針とし実行した。視聴者の感情に触れるのはこの部分である。
ところで彼が究めるべくは、鳥刺しではなく、必殺仕事人のような隠密術ではなかったか。
それとも自分にはその術がな…