戦争が泥沼化していたときに作られたプロパガンダ映画というのはわかるのだが、当時の部落の様子をありのまま撮っているのが清水宏の真骨頂。
アウトサイダーたちへの視線。
彼のドキュメンタリー的な才能が遺…
特に序盤は清水宏すぎる。
まっすぐに伸びる木を横切る水牛。カットを割らずに豚を追いかけ、任意の方向に追い込むショット。縦のロングショットでとらえられる細い橋を渡る男。
召集されるされないの話になると…
#89 返還映画大会
たしかに高砂族(旧「高山族」)と、日本国との”融和”を美化したような国策映画なのだが、やはり清水宏だけあり、随所に、ほのぼのしたタッチがあり、ホッとする。
特に、サヨンと子供た…
生活の営みを切り取るドキュメンタリーたる導入から逃げる子ブタを子供たちと追っかける李香蘭〜捕まえた子ブタを先頭に歌いながら山道を降りてく皆をワンカットで収めたシーンまでが見事
ロングと横移動、ワンカ…
「サヨンの鐘」は、1938年に台湾台北で起きた事故を題材として1943年に公開された李香蘭(山口淑子)主演の75分の白黒映画。当時、台湾を占領し植民地としていた日本は、台湾の先住民(日本は長年、戦後…
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