見合い結婚によって抑圧的な家庭に嫁いだ広子が義妹の自由な恋愛に触発され、女性としての自立を決意する物語。
義父母や義妹たちによる小間使いのような扱いや、侮辱的な態度が着々と積み上げられてゆき、いつ…
ラストがスッキリ!
自分の信じる道を模索して進もうと決める広子が爽やかです
亭主関白、男尊女卑が普通に蔓延っていた時代 我慢が尊ばれていた時代
日本人が美化していた夫婦像に見事に切り込んだなかなかの…
抑圧され、縛られて、自己のない大家族の中の嫁という成瀬の定番の設定が、後半に一気に弾ける。夫と家族への反抗から脱出、女の自立へ。日中戦争の時代に、女の自立を既に主題にしている成瀬。成瀬の描く女はいつ…
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ラストの「私もっともっと苦しむわ」という台詞がとても沁みた。この当時の女性の生きづらさは、何もこの時代に限ったことではないし、万人に響く部分があると思う。その部分は古びていないどころか新鮮でさえあっ…
>>続きを読む物語自体はいい。けど、最初に考えうる物語の域を映画が出ていない。成瀬はそこを飛び越えていく映画がたくさんあるから期待外れだった。
嫁ぎ直後の戸の開閉をいちいち見せて忙しさと苦労と金持ちであることを見…
1937年製作公開。脚本成瀬巳喜男、田中千禾夫。監督成瀬巳喜男。銀座の洋書店に勤める入江たか子。服部時計店の時計塔がチラリと見えて、彼女の勤務先はその近くの教文館だという。ここには幾たびも足を運んだ…
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