渋谷実監督の作品は、観ていて「ほのぼの感」を与えてくれるが、この作品も同様である。
昔の日本の風景を見られるのは結構楽しいのだが、ユーモアが古臭い感じであり、その極め付けは三國連太郎演じるキチ●イ…
井伏鱒二原作で若い時に読みたい作品の一つだった。映画全盛時の大物俳優が見れ、懐かしさと同時に知らない若々しい姿が素晴らしい。映画としては、今では想像も付かない、いたわり優しさが感じられ、どうしても「…
>>続きを読む人が良すぎるもんで休診だろうがいつも忙しい病院の先生の話。先生役の柳永二郎がすごく良い。
先生をはじめとして周りの人みんな、訳ありの女性にも、ヤクザ(鶴田浩二)にも、頭おかしくなった中隊長(三國連太…
戦後間もない下町。困窮し混乱する世相をユーモアで覆い描いた人情喜劇。
休診日にも関わらず次々と訪れる急患に対し、老医師は嘆く訳でもなく底抜けの明るさで奮闘しテンポ良く解決していく。極貧故に社会からは…
三國連太郎演ずる「中隊長」の足元にすがりつく長岡輝子は、息子の変貌を受け止めきれずどこまでも我が息子の主体を追い求める。「中隊長」の妄想を否定せずきちんとつきあう柳永二郎や田村秋子らには、そのように…
>>続きを読む戦争の影をあっけらかんと吹き飛ばす渋谷実のこの重喜劇の裏テーマは、貧民と虐げられた女性なのかも。女性は医者にかかるようなことをさせられている、という事実の裏返しなのかもしれないが。
そんな中で淡島千…
貧乏長屋のてんやわんやに後の川島雄三を見る。病院にやってきて「指詰めるから麻酔を」と頼むヤング鶴田浩二のヘタレ感がむしろ新鮮。“手紙マニア”佐田啓二が着ているイニシャル刺繍したダサニット何。一番おい…
>>続きを読む松竹株式会社