宮本武蔵の作品情報・感想・評価

「宮本武蔵」に投稿された感想・評価

いとそ

いとその感想・評価

3.9
内田吐夢が5年かけて撮った5部作の1作目。若々しい魅力のスターだった錦之助が妖怪みたいになっていく過渡期の作品だったようで、これからどうなっていくのか。既にこの1作目でも、関ヶ原崩れの落ち武者だった冒頭と姫路城に幽閉されたラストでもう別人な気が…
中村錦之助が元気いっぱいですね。刀持って大暴れですよ。まだ宮本武蔵が新免武蔵として生きている頃ですね。関ヶ原の戦いを終えて村へ帰り、姫路城に幽閉されるまでです。ドロドロ感と家を広く撮る映像とチャンバラのおもしろさが内田吐夢なんでしょうか。残り四作も楽しみにしております。
1SSEI

1SSEIの感想・評価

3.5
内田吐夢監督、中村錦之助主演「宮本武蔵」五部作の一作目

ドロドロで陰鬱な関ヶ原の敗戦から命からがら生き延びた武蔵が辺り構わず四方八方へと暴力を振るう
それをとっちめるのが三國蓮太郎演じる沢庵和尚。こんな男性ホルモン爆弾みたいな坊さんいるかい。おそらく史上最も色っぽい坊さん

最後、部屋の柱やら板の間から血が滲み出てくるとことか最悪。ドロドロで陰鬱なのが内田吐夢と錦之助の武蔵
三樹夫

三樹夫の感想・評価

3.5

このレビューはネタバレを含みます

関ヶ原の戦いで豊臣側につき負け戦を味わった宮本武蔵(新免武蔵)が追手から逃げて故郷に戻るが、結局追われ山狩りにあい、沢庵和尚から説教くらって、姫路城に幽閉され野獣から人へと生まれ変わるまでがこの1作目。柳の下にドジョウは二匹でも三匹でもおるが信条の、矢継ぎ早にシリーズものを作っていく東映が1年に1作のペースで制作するという、 贅沢な制作体制で挑んでいる。音楽は伊福部昭で、得意の伊福部サウンドが鳴り響いている(最初のクレジットを見ずとも、BGMだけ聞いて音楽は伊福部昭だと分かる)。
映画の内容は、武蔵(たけぞう)がひたすら逃げて逃げてというのと、沢庵和尚の説教がメインとなる。大人数に対して武蔵が刀振り回して逃げるという殺陣があるが、作中チャンバラのシーンは少ない。

野獣から人になるというのは、武蔵というのは簡単に人を殺し、生命を軽んじ、己が死ぬことさえも軽視するような人物だったのが、木にぶら下げられ死への恐怖が芽生え、最終的に姫路城の暗室に幽閉され学問を学ぶ。そこで生命の重さや死への恐怖を噛みしめ、そして2作目へとなる。
沢庵和尚というのが、悟ってんのか俗物なのか、本気なのかとぼけているのかなんとも不思議な人物で、存在感を放っている。
mingo

mingoの感想・評価

3.9
木暮実千代の口紅のついた歯、執拗に斬りかかる武蔵、アップや風景の横撮影からほどよい画角が印象的。屋敷が広く見えるし空間が綺麗。あと冗長すぎず間も素晴らしい。3作目を先日観たが、錦之助の武蔵に風格が出てて流石の一言。162センチの錦之助が全力ダッシュすると背丈がかなり低く本物の忍者みたいでカッコ良い。おれはケダモノじゃねえぞと山の斜面で人が追うカットや三國連太郎扮する沢庵坊主により吊るされた武蔵の煽りカットなど武蔵作品では内田吐夢監督作が絶対過去1と確信。それと見返してみてもやはりカメラが凄い。最後の方で三國と武蔵が道で対峙するカットで真横から撮ると身長差がもろ出てしまうのできちんと考えて撮ってあり、これがプロの仕事。それと、あのバカでけえ木はセットですか?
何度となくレビューに書かせて戴いておりますが、地元KBS京都で年末になると朝から晩まで本シリーズ5本の一挙放送という無茶なプログラムがしばしば組まれ、幼き頃にお婆ちゃんとおこた(炬燵)でヌクヌクとあったまりながら蜜柑を頬張り、ひねもす武蔵の大河ドラマに耽溺したのだった。

お婆ちゃん始め父親も母親も大の"錦ちゃん"ファン。
ひょっとすると物心つき一番初めに意識した役者が萬屋錦之介かもしれない。
単なる剣劇物ではない厚みのある映像とドラマは幼心にも感ずるところはあり、最近になって内田吐夢作品と認識するに至り、これが映画体験の刷り込みの元だったのかと後々の好みに通じる事に得心した。

猛々しいタケゾウの大立ち回りがエネルギッシュで、その姿を捉えるカメラワークも実にダイナミックでこちらまで力が漲ってくるようだ。

音楽が良すぎて、もしやと思い頭に戻って確認したら伊福部昭!
サントラ欲しい。
良かった。広い家の中を横移動する人物をカメラが追いかけて撮影したり、小さ過ぎてどこにいるのか分からない人物が崖をずっと降りていくのを撮影したり(ここワンカットだった?)と、驚くようなシーンが多数。かと思えばお通が笛を吹く詩的なシーンもありで、大満足。

錦之助は、作品に込められた熱を体現しているようで、50年代の作品と同一人物はとても思えない野獣のよう。ラストシーンはさらに別人になっていて魅せられた。

「錦之助映画祭り」@ラピュタ阿佐ヶ谷
一

一の感想・評価

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暴力の行使に明らかに喜びを覚えている危ない錦之助の獰猛な小動物みたいな演技が楽しい。そんで木暮実千代スケベすぎ。へたれな木村功がコロッといかれるのも無理はない。
Hiroki

Hirokiの感想・評価

3.6
俺の戦国時代の知識なんて8割方戦国無双からだから怪しいもんだが、宮本武蔵の物語はゲーム内でほとんど語られてないので気になってた。

これはまさに序章。

野獣がどう化けるのか。楽しみです。
Hiro

Hiroの感想・評価

3.7
Retrospective
何とか言っても錦之介さんの武蔵シリーズがお薦めであります。

武蔵が開眼するに連れて、、拝一刀に見える一瞬。
時代劇は、やはり錦之介さん