明日への遺言の作品情報・感想・評価・動画配信

「明日への遺言」に投稿された感想・評価

名古屋を空爆したB29捕虜搭乗員を斬首処刑した責任を問われB級戦犯として裁判にかけられた岡田資中将を描いてる。全編にわたる淡々とした法廷劇に単調さはあるが胸に響くものがある。中将の日本人、いや、人間としての『誇り』を熱演する藤田まことは見もの。
すあま

すあまの感想・評価

4.2

すごいよね。
アイヒマンみたいに、全ては上からの命令で自分は命令に従っただけだの一点張りで助かろうとする者。
岡田中将みたいに、責任をかぶって部下を守ろうとする者。

私だったら同じ選択が出来るかなんて、答えられない。

裁判官も、検察官も、傍聴席も、全員が岡田中将の味方になった。信念に心が打たれたからだ。
法戦において、岡田中将は圧勝だったと思う。判決は関係ない。

敵までもを味方にさせる、勝っても相手は全く嬉しくなかっただろう。だってほんとは完敗だもんね。そんな事ってあるかな。

最後の発言を求めるシーン。
頭がいい人の日本語は本当にキレイだよね。泣けたなぁ..。

お風呂のシーン。
みんなでふるさとを歌うんだけど、今の私たちにとって、それにあたる曲って一体なんなんだろう。愛国心って、一体なんなんだろう。日本人としての誇りって一体なんなんだろう。

そんな事も疑問に思った。
ChieP

ChiePの感想・評価

3.5
【映画から戦争を学ぶ記録用】
◆戦後/横浜法廷軍事裁判。

藤田まこと主演=岡田資中将役。

名古屋大空襲の際、撃墜され
パラシュートで 降下してきた
米兵に対して、斬首刑の
命令を下した戦争犯罪人(捕虜虐待の罪)
として米国に裁かれる話。

こっちは一般市民の住宅地に大量の
爆弾を落とされ…
(原爆然り)
なのに、お咎めなしなの?的な
テーマも含めつつ。
それが勝戦国と敗戦国の落差。

でも日本側の弁護士はアメリカ人で 、
親身になって頑張ってくれた。

キャンディーズ田中好子遺作らしい。
drgns

drgnsの感想・評価

3.0
淡々としてて少々退屈だけれど、内容は興味深い。作品内のあれこれよりも序盤の実際の映像が一番胸に応える。

中村主水が好きなので藤田まことさんは好きな俳優さん。これが最後の作品だとは知らなかった。
ちゃか

ちゃかの感想・評価

4.5
武士道を感じた。
殆どが法廷でのシーンやけど、人間の持つ熱量が呼吸とたもに僅かに見え隠れするのを感じた。
裁判を仕切るのは戦勝国のアメリカで、その中でただひとりの侍が微動だにせず、刀を構え静かに佇んで相手を半目で見据えている。他流試合で敵の道場にいるよう。このヒリついた感じは藤田まことならでは。必殺仕事人の仕留める時よりも更にシリアス。
こんな人物が過去日本にもいたということが知れて良かった。
tak

takの感想・評価

3.5
 名古屋を襲った無差別爆撃。その作戦を実行したB29搭乗員を略式裁判で斬首処刑し、戦犯として裁かれた岡田資中将。彼の法廷での戦いを描いた大岡昇平のノンフィクションを映画化した作品である。映画は冒頭で、大戦末期の戦況や爆撃作戦に対する国際的な考え方を手短に説明してくれる(ナレーションは竹野内豊)。戦場が出てくるのはわずかにこの場面の実際のフィルムのみ。投下される爆弾、焼けこげた遺体・・・悲惨な爆撃の光景は、映画の場面としてでなく現実を写し取ったものとしてまず我々に示した。だが、この映画はこの後、法廷と監獄の中だけで物語を進行させていく。そして戦争の悲惨さと、困難な状況で信念を貫くことの尊さが描かれていく。

 岡田中将が裁かれる法廷は、アメリカによって仕切られている。検察も弁護士も裁判官もみなアメリカ人だ。この状況でなら日本の一軍人の主張など通らないのが普通だろう。しかし、弁護人を務めたストーン氏は、岡田の「殺人ではなく無差別爆撃という戦争犯罪を犯した米兵を処罰した。」という主張とともに、軍需工場も軍施設もない地域への無差別爆撃を国際法違反として立証しようとする。このアメリカ人の姿勢にまず驚かされた。敗戦国の軍人を「法」の名の下に戦えるように力添えをする。それは主人公岡田の人間性に触れたせいだ。

 岡田の主張はもう一つ。「米兵の処刑に携わった自分の部下達に責任はない。命令を発した上官である自分に全責任がある。」ということだ。部下を守るために、自身の死を覚悟しての主張だ。しかし、これには大きな矛盾がある。「処罰した米兵の行動も命令に基づいたもの。ならば通信兵や搭乗員には罪はないのではないか。」ということだ。ここをめぐる法廷での熾烈な論戦はこの映画で最も力がこもる場面だ。バーネット検察官(あのスティーブ・マックイーンの息子、フレッド・マックイーンが演じている)の鋭い視線が観ている我々にも突き刺さる。岡田は戦い続ける。裁判が終わりに近づいた頃に、裁判官が「岡田が行なった処罰は”報復”だろう?それなら米軍の軍規にもある。」と合法につながる助け船も出されるが、岡田は主張を貫き通す。

 この映画で人の上に立つ者がどうあるべきなのかを考えさせられた。”責任がとれる上司がいちばんの上司”だ、とよく世間で言われるが、今の日本のリーダーたる人々は事実をはぐらかし、自らの責任に言及することはない。岡田中将のような部下を思い、導き、勇気づける(風呂場で「ふるさと」を歌う場面には泣かされた)ことができるリーダーは真に求められている。

 妻を演じた冨司純子は、傍聴席で見つめるだけで台詞もない役柄だが、ぼやけた背景から見える微妙な表情でさえ、夫への思いが強く強く演じられる素晴らしい演技。爆撃現場の証人として呼ばれる田中好子や蒼井優も、わずかな出番ながら熱演。戦争に巻き込まれた人々の痛みが胸に突き刺さる。
ろっち

ろっちの感想・評価

3.8
過去鑑賞。
実話です。戦犯に対する軍法裁判。岡田たすく氏にスポットを当てた。
藤田まことさんの演技!これに尽きる。
岡田たすく氏の人柄や人望、愛。涙が出ました。日本人として、観ておいた方が良い映画。
まぁ多くは語るまい(笑)
つよ

つよの感想・評価

3.0
戦時中の処刑は犯罪だとアメリカ軍からの裁判を受ける日本軍人。
回想シーンとか余計な事をせず、主人公や裁判中心で良かった。
Keicoro

Keicoroの感想・評価

3.4
軍法裁判で、アメリカ人弁護士が日本人戦犯をきちんと弁護する、関わるアメリカ人達が日本人戦犯の言う事にまともに耳を傾ける、そんな印象は全然なかったので、、
本人も感謝の意を言葉にしていた場面があったけれど、新しい発見だった
勝沼悠

勝沼悠の感想・評価

3.9
 太平洋戦争末期、無差別爆撃の最中不時着した爆撃機の乗組員を処刑した罪に問われた岡田中将の裁判の様子を描く。ほぼ全編裁判で構成。

 藤田演じる岡田中将は、米軍の無差別爆撃の非人道性を指摘し、処刑はあくまでその行為に対する法的な処置だったと主張する。彼の犯罪を審議すると、どうしても米軍の行為の是非を考えなければならない。アメリカ側も一方的な押し付けではなく、正当な議論が続けられ、裁かれる日本人と裁くアメリカ人の間に不思議な信頼関係が築かれていく。劇中で岡田が語っているが、こういった日本軍側の主張がちゃんと取り上げられることはほとんどなかったらしいが、わずかでもこういったことがあったことは驚きだ。

 最初から全ての責任を取るつもりで死を覚悟して正々堂々裁判に望んだ岡田の姿勢が光る映画。
 それまで固い文長で書いていたのに、最後だけは口語で書いていた妻への手紙がいい。
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