ワン、ツー、スリー/ラブハント作戦の作品情報・感想・評価

「ワン、ツー、スリー/ラブハント作戦」に投稿された感想・評価

もうすっごい!!!
剣の舞がこれほどあう映画はないってくらい
ラストのビリー・ワイルダー感もとても良き
コカコーラを飲もう!
mikoyan358

mikoyan358の感想・評価

3.5
2013/11/23鑑賞(鑑賞メーターより転載)
ビリー・ワイルダーのDVD化されていない隠れた名作。東西分断下のベルリンを舞台に、突然来訪して東側の男と結婚してしまった社長令嬢に振り回されながらも何とか体面を保とうと奇想天外な作戦に打って出るコカコーラ(よく名前出すのOKしたなあw)の支社長を、小ネタてんこ盛りのいつものワイルダー流儀で描くドタバタコメディ。個人的にギャングのイメージしかなかったジェームス・キャグニーのマジな演技が殊更に笑いを誘うし、ドイツ人やロシア人気質なども風刺しつつ次から次へと飛び出す笑いにもう乗るだけで精一杯(笑)。
「お熱いのがお好き」「アパートの鍵貸します」と傑作コメディを世に放ち、師匠ルビッチ亡き後に"喜劇映画の神様"として君臨したビリー・ワイルダー。その次回作となれば否が応でも世間の注目を浴びるのは必至である。

その状況下で作ったのが、このハイテンション・コメディ「ワン・ツー・スリー」というのがこれまた凄い。とても前年にオスカー獲った人の仕事だと普通思わないもんね。

冷戦下の東西に分断されたドイツにて、コカ・コーラ社(実名使うのが凄いね)の西ベルリン支社長扮するジェームズ・キャグニーを中心に展開されるまさに狂騒劇。

前半は資本主義の代弁者であるキャグニーとコチコチの共産党員の青年ホルスト・ブッフホルツによる丁々発止が面白く、後半はこの若者を短時間で貴族出のボンボンに変身させようと、いうならば"超高速マイ・フェア・レディ"といった赴きである。

またギャグの多さも本作の特徴である。あのフルシチョフの肖像画のギャグを見たときの衝撃はいまだ忘れることができない。

大好きな映画なのだが、ただそのギャグのほとんどが時事ネタかマニアックな映画ネタであり、元ネタ知らない人にとっては皆目わからず、もしかするとワイルダー映画のなかでは最も人を選ぶ作品であるかもしれない。
大介

大介の感想・評価

4.3
とても面白かったです。

いまはもう制作されなくなりましたが、自分はこういうスラップスティック・コメディとかスクリューボール・コメディとかいうジャンルが好きです。

最初はちょっと合わないかなって思ってたんですが、どんどん加速するドタバタ劇にすっかりハマりました。細かいツッコミなんかもうどうでもいい(笑)。


「鉄のカーテン」って言葉懐かしいなぁ。東西ベルリンも最初はあんなに弛く行き来できたんですね。知らなかった。っていうか、当時のベルリンでよく撮影できたものですね。


誰もが知っているハチャトゥリアンの「剣の舞」。こんなにこの曲が合う作品は他にはないです(笑)。

東西冷戦も資本主義も共産主義も、ぜーんぶひっくるめておちょくり倒しているブラックなジョークが最高。でも、ハマらない人は全くつまらないでしょうね。

色々な作品のネタやオマージュみたいなのがあるみたいで、知ってればより楽しめるんだろうなぁ。


あ、ラベルが~。

「シュレマー!」(笑)。


ホルスト・ブッフホルツ、「荒野の七人」や「ライフ・イズ・ビューティフル」のあの人か~。
コカコーラ社に勤める男を主人公にしたビリー・ワイルダーの冷戦コメディ。ビリー・ワイルダーの映画は本当に上品な笑いを観客に届けてくれるなと改めて感じたけれど、まだ若い自分にはそういう笑いは早い気もした。冷戦をコミカルに描いているけれど、緊迫していた当時のことを思うとこんな映画撮って良かったのかよとは思った。風船とレコードの使い方が良い!
のん

のんの感想・評価

4.0

最初から最後まで息つく暇の無いコメディ。ジェームズ・ギャグニーがまさに機関銃のように喋る、喋る。

それにしても、冷戦真っ只中の1961年に、東西に分裂したばかりの(いやこれほんとびっくり)ドイツを舞台に、資本主義と共産主義の対立&独・露・米の国民性も交えてバッサバサと風刺コメディに仕立ててしまうのが凄い!

私、風刺コメディ好きなんですけど、それでもこの時代にこのギャグ通用したのかな?って心配になっちゃうくらい強烈。
だけどみんな愛嬌があるんです。
むしろ出世しか頭になくて何事もお金で解決しようとするコカ・コーラ西ベルリン支社長マクナマラ(ジェームズ・ギャグニー)の方が嫌みかも(笑)

好きなシーン、ウケたシーンを挙げるとキリがないけど、強いてひとつ挙げるとすれば、東ドイツの共和党員青年オットーが米国のスパイ容疑で警察で尋問受けるシーン。
警察が、自白の強要に使う奥の手がなんと"Itsy Bitsy Teenie Weenie Yellow Polka-Dot Bikini"(ビキニスタイルのお嬢さん)!笑

さすがにこの映画の風刺ギャグは世代を選ぶかも知れないけど、漫画の『ヘタリア』あたりをもっと強烈にした感じって考えてもいいかも。

ロシア人同志3人組(ニノチカでもそうだった)がキュートでした♪
いずみ

いずみの感想・評価

4.5
1960年代の時代背景もきちんとプロットとして組み込ませながら、繰り広げられるドタバタコメディはやはりワイルダーらしい。小物使いの天才とも言っていいのでは。登場人物のちょっとした仕草などもくだらないけれど、でもどこかクスっと笑わせる演出をいとも簡単にワイルダーは私たちに見せてくれる。ギャグニー頑張ったなぁ、と長年のキャリアが演技に滲み出ている。ワイルダー作品に出演する女優陣は容姿に限らず皆とても生き生きとした演技をしている。
記録
冷戦状態だった東西関係を描き、反ソ連(反共産主義)をも見受けられた作品でした。
ジェームズ・キャグニーがもう早口早口で面白かった。

『剣の舞』の使い方もビリー・ワイルダーは上手かった。東西関係だと『ブリッジ・オブ・スパイ』にも通づるものがありました。
Kurita

Kuritaの感想・評価

3.7
1961年、まさにベルリンに壁が築かれる年であり"ブリッジオブスパイ"でも語られた時代に公開されたビルワイルダー監督作品。

冷戦とはいえ、半分戦争状態であったソ連側を徹底的にコケにして笑い飛ばす展開は今見ても笑えるけど、当日はとんでもなく過激なことだったんだろうなと想像できます。
東側の自動車は走ってるうちに壊れちゃうし、金髪の女性にメロメロになっちゃうし、共産主義者は簡単に寝返っちゃうしさ。やりたい放題。

物語を準備してる前半はちょっと退屈してしまいましたが、徐々に加速してくる後半の息もつかせね怒涛の展開は圧巻。
決められた場所で複数役者を使っての会話劇をスリリングにみせる、さすがの職人芸です。
慌ただしくて目まぐるしい映画だが面白い。
「彼の写真見る?イカすでしょ?」と言って写真を差し出すが、フルシチョフのプラカードを持っているために肝心の顔が見えないところが一番笑った。シュレマーさんがいちいちかかとを鳴らす仕草がとてもかわいい。
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