ドキュメンタリー映画を観ているような気持ちになった。この映画から、今撮らないといけないというような気持ちを感じとったからなのかもしれない。静かで美しい町が巨大なダムに飲み込まれる、そこでその時が来る…
>>続きを読むこのレビューはネタバレを含みます
山河ノスタルジアを観て2007年以来観てみた。
山西省から来た打工(日雇い)と看護婦さんの二組の夫婦の話。
取り壊し進む四川省長江沿岸の街が舞台。
看護婦さんは離婚の決意をした。2年も電話を待ち…
仏教に「諸行無常」という言葉があるが、まさにそんな映画だ。
人もモノも移り変わる。人と人との間の関係も。
「国破れて山河あり」という詩があるが、その山河すらも変わっていく。
「静物画」という英題…
愛する者と離れようとも、生き抜く為に働く人々。夫も妻も、そして娘も。
三峡の両岸に響く、モーター音とANTHONY BRAXTONが吹いたかの様な汽笛、そしてヒューマンハンマービート。
沈むのを待つ…
英米日本以外の映画をあまり観ないので、画面のパワーに驚いて中国!となった。自然も、人工的なものもスケールが大きく、荒削りな印象で圧倒される。静かな哀愁漂うシーンと奇天烈でシュールなシーンの隣り合わせ…
>>続きを読む薄汚れたタンクトップを来た労働者が昼食に真っ白な麺をすするシーンの一口の大きさ、豪快なすすり方が象徴的。
寂れて沈みゆく古都、妻を探す茫洋とした主人公の虚ろな視線とは対照的に、高度成長の最中の肉体的…