女吸血鬼の作品情報・感想・評価

「女吸血鬼」に投稿された感想・評価

女吸血鬼は出てこない!

タイトルにある女吸血鬼は一切出てこない。出てくるのは男の吸血鬼一人のみ。観る前から出てこないことは知ってたのでタイトルの意味を考えながら鑑賞しました。それについてはレビューの後半で・・・。

これまで観てきた中川監督作品は時代劇がほとんどでした。今作は現代が舞台となっているため、最初少し違和感がありました。
怪談要素は、ほとんどなく昔の特撮映画みたいな雰囲気でホラーというよりもミステリアスな作風。

小人症の人や吸血鬼が出てくるのは洋画ではよく見かけるけど邦画ではあまり見たことがなかったので新鮮でした。洋風な和風映画。

今作の吸血鬼は、太陽の光ではなく月の光が苦手。
月の光を見ると吸血鬼に変身する。えっ、狼男やんけ。
なのでサングラスをしてるわけだけど、それでもダメみたい。
サングラス必要ないやんけ。
なら日の光は苦手じゃないのかと、思ったらそうでもない。
小人、老婆、ほぼ全裸の大入道という謎の手下を従えていたりツッコミ満載の映画でした。

ただ、吸血鬼が変身するシーンなどの恐怖演出はサスガで、不気味な音楽と共に画面いっぱいに恐怖が蔓延する。ここだけでも見どころはありましたし、こういう映画も撮るんだなとちょっと違った楽しみ方ができる作品でした。

さて、タイトルについてですが自分なりに考えてみました。
吸血鬼は女の生き血を吸う。

女(の生き血を吸う)吸血鬼。
略して女吸血鬼。

時代の先を読んで若者言葉をこの時代で使ってらしたんですね。

例えば、フロリダって言葉知ってますか。
州の名前じゃないですよ。
風呂に入るから(会話から)離脱する。という意味だそうです。
なんじゃ、そりゃ。笑

今の先生は大変ですね。
テスト用紙なんかはマジ卍であふれてるんでしょうか。

マジ卍、アゲアゲ~、チョベリグ~な映画。

レンタル
mitakosama

mitakosamaの感想・評価

2.9
これはヘンテコな作品だったなぁ。“地獄”の中川信夫がこんなのも撮ってたのか…。

まず、女と吸血鬼は確かに出てくるが“女吸血鬼”は映画に登場しない!
嘘ぅん!?カーミラ的なキャラは出ないのん??

婚約者の結婚パーティに向かう男、乗車するタクシーが女性を轢くがそこには誰も居ない…というオープニング。ココまでは良い出来で期待値が上がる。
パーティ会場に現れた20年前に失踪した娘の母親。20年前と変わらぬ姿。
興味津々な婚約者の男は新聞記者。母にソックリな絵画を見つける。

画家は、天草四郎の血筋の生き血を吸って生きる吸血鬼だった…と。
えぇ?なんで天草四郎限定なの??????

しかも吸血鬼は月を見ると凶暴化するんだ。狼男と被ってる…アラレちゃんにそんなネタがあったなぁ。

必要に母を狙い、攫う吸血鬼。救出に向かった娘も危機に!
島原にある吸血鬼の棲家に潜む小人症のオッサン、ちょっと大柄な剃髪のオッサン、お婆さん。ちょっと不気味だが別にバケモノって訳じゃないと思うのだが…

後に地獄や四谷怪談でも中川信夫と組む天知茂の吸血鬼っぷりが見物。
今、なぜか一部の相互フォロワーさんと私の間で流行している気がする中川信夫監督作品を観てみました。

ジャケットはカラーですが本編はモノクロ作品でした。
日本式ゴシックホラーという感じで、芝居がかった過剰な演技が素敵な映画でした。ええ、私はごてごてした無駄なものが大好きなので。笑

陽の光ではなくて月の光に弱い吸血鬼が小人や大男や妖婆を引き連れ天草四郎の末裔の娘を狙うが…という話です。なぜ天草四郎の末裔の娘を狙うかといいますと、かつて吸血鬼は天草四郎の母親に仕えていたことがあり、心酔してたか惚れてたからみたいです。ちなみに吸血鬼は男です。登場する吸血鬼は彼のみです。他の方もレビューしておられる通り女の吸血鬼は出てこないです。また、小人の方がとてもよい動きをしておられました。

カットワークが正確で斬新だった気がします。

日本の伝統庶民音楽版ミュージカルである怪作「生きてゐる小平次」を観たときも思いましたが、中川信夫テイストをなぜ誰も継承しようとしないのかまったく不思議でなりません。
otom

otomの感想・評価

3.5
ぶっ飛びカルト作品“地獄”の中川信夫監督作品。なんと女吸血鬼が出てこない!! タイトル詐欺にも程がある。学芸会ばりの演出にのせて繰り広げられる摩訶不思議ワールド。吸血鬼なのか狼男なのかよく分からん設定の天知茂。酷い作品の筈なのに癖になる。カックン。
女の吸血鬼が男の血を吸い取りまくるエログロ映画かと思いきや、天知茂が吸血鬼を演じるヘンテコ映画。『地獄』の方が遥かに面白いが不気味さで言えば本作も負けてはいない。小人症の人が全然喋らないのが地味に怖かった。それとやっぱり三原葉子はエロい。
tk33220

tk33220の感想・評価

3.8
行方不明だった母親が戻ってくるシークエンスでの、停電のなか執事が二階の様子を見に行く場面と、夜中に母親が目を覚まし、絵画のショットの次に既に階段を降りてきているショットに繋がる感覚が不気味で堪らない。
鏡に映ってしまう吸血鬼 。月の光に反応って、狼男?
あ、これドラキュラじゃないのか 笑
タイトルも偽りあり。
場内からは事あるごとに失笑が洩れる。
喜劇として評価したい 笑
下手モノ好き必見!
女性の吸血鬼が出るわけでもなくタイトルは恐らく女性&吸血鬼の意味で、めちゃくちゃこき使われるミゼット俳優さんや、登場の意味が分からない怖くない入道など、お話もお粗末なのは後期新東宝マナーだから仕方がない。

でもそんな中でも中川信夫は構図やズームなどのカメラワーク、カット割などの画をしっかりさせていたので曲谷守平監督のような場末感はそんなに感じなかった。
天地茂の逆回し階段ぴょんぴょん昇りや、爆発時のカメラシェイクくらいは大目に見てやりたい。
とにかく優しくなければ後期新東宝を観る資格はない。

「轢いちゃいました」とか「あら〜、カックンだわ」とか「我々が泥棒の話を信じなかったように、誰も我々の話を信じないだろう(←うる覚え)」とか、次の日に学校や職場で使いたくなるパンチララインがあったのが嬉しいオマケでした。
buccimane

buccimaneの感想・評価

3.5
終盤めっちゃインディジョーンズぽいじゃん。
思いがけなくアウトドアの魅力にも溢れているし天草四郎自刃の碑本物なら行ってみたいな。
和洋折衷の雑な感じ好きだけど貫禄あり過ぎの三原さんがムードを損ねてるとしか思えない...。
怪人たちが普通の人間並みの力しかないのウケた。小人とのコンビネーションも良くないし。
中川信夫『女吸血鬼』@シネマヴェーラ渋谷。
婚約者・池内淳子の誕生パーティに社用ハイヤーを駆って急ぐ新聞記者・和田桂之助。その時車は長い髪の女を轢いた?「いけない轢いちゃいました」と運転手が言う冒頭から場内に軽い失笑が起きる。後はお気楽に中川(おバカ&脱力)怪奇映画を楽しめばいい。
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