と、いうわけで今日は任侠映画です。
生前に三島由紀夫先生が、
「一つの限定された社会の様式的完成」と絶賛されていた本作。
それぞれの人物描写が素晴らしく、全てが悲劇に向かって進んでいく物語は、
ギ…
昭和の名俳優、鶴田浩二主演の映画を見たのは初めてかもしれない。
跡目相続問題を理性的に丸く収めようとする鶴田浩二だが、筋が通らねぇとゴネる兄弟分の若山富三郎。なんだかんだで丸く収まりそうになるかと思…
トレードオフという概念を知らぬ(そして人命の有限さを考慮しない)男たちのヤクザロジックの応酬の不毛さに驚かされるが、その中でもつや子の無駄死にっぷりには衝撃を受ける。ほんとにこの死は全くもって意味が…
>>続きを読む妹が振り返るショット、父が殴り込みを思いとどまる瞬間のズームなど、鶴田浩二のリアクションを見せずエモーションが断ち切られる編集が印象的。
「どうしても行く気ならこの俺を殺してから行け!」というやり…
任侠道を貫く中井組組長鶴田浩二の悲劇を描いた笠原和夫脚本、山下耕作監督の任侠映画の秀作とされるが、中井妻桜町弘子の潔い死に涙😢ほろりした中盤と、二代目総長石戸名和宏の筋目を通す傷だらけの襲名披露が記…
>>続きを読む山下耕作×笠原和夫コンビが贈る異色の任侠映画。金筋の渡世人が任侠道を貫いて招いた悲劇を描いている。他の任侠映画と比べてとかく暗いだけに余計に悲壮感が漂う。
主人公の中井が渡世人として筋を通した結果、…
これは、“超ド演歌”映画!昭和ヤクザ映画を観るのはかなり久しぶりでしたが、あの三島由紀夫も名画と大絶賛した本作、さすがの面白さでした。
1時間半の短尺の中に、任侠映画の全ての魅力が余すところなく詰…