ふんどし医者の作品情報・感想・評価

「ふんどし医者」に投稿された感想・評価

イシ

イシの感想・評価

3.6
ドラマもの稲垣!!! いい!!!

いい話運びだなぁとか思ってたらラスト、村に尽くしてきた陽気なおっちゃん医者(森繫)with家族&弟子夫婦がヤバめの状況に! どーなるんだこれで終わるのか! そんな薄情なことがあるのか?!「赤ひげ」的まいったなこりゃは今の時点で逃れてるぞ??! それともいわゆるフランク・キャプラ展開(?)なのか?! 沢島忠版「赤ひげ」こと「酔いどれ無双剣」展開なのかーーーー?!?!?!?!

どうなる森繁久彌ァァァァァァァ!!!!!!!

「手をつなぐ子等」「忘れられた子等」に続くドラマもの稲垣
ほんと素敵
この映画を観た動機は「原節子出演作だから」だったのだが、けっこうな掘り出し物であった。
稲垣浩監督作品。

冒頭、現代の大井川を列車が通る風景→浮世絵の大井川→100年ほど前の大井川風景と時代を遡り、物語が始まる。

半五郎(夏木陽介…若い!)を探す女(江利チエミ)、半五郎は博奕をしているヤクザ風の男。
そして、半五郎が賭場で見かけた綺麗な女が「ふんどし医者」と呼ばれる名医(森繁久彌)の妻=原節子。

その後、半五郎は刺殺されそうになるが、ふんどし医者に命を助けられる。
池田医師(山村聰)は、ふんどし医者の旧友。
……といった感じで物語が進むが、なかなか面白い映画であった。

肝心の原節子は、現役時代の晩年とでもいう時期の作品であるが、相変わらずのイイ雰囲気。

<映倫No.11773>
稲垣浩にもひとつくらい・・・「ふんどし医者」

面白いじゃないか!
菊島隆三先生のシナリオのおかげか?
前半に森繁久弥と山村聡が再会して回想シーンに入り、その中で山村を追いかけて来た筈の原節子が、立身出世の道を断ち健気に田舎の医者として奮闘している森繁の姿に見惚れる場面にはいささか懸念を禁じ得ませんでしたが。
原節子の出る映画に「ふんどし」とは!どんなものかと見てみたら、これがなかなか良かった!
賭場での姿に惚れ込んだ夫、ふんどし医者と同様に心射抜かれた
今なら江戸時代編、明治時代編と2部構成の分割公開するであろう内容の詰まった贅沢な映画で喜怒哀楽すべてを刺激させてもらった。この話を2時間以内でキッチリ観せるのは凄過ぎ。

自分を乗り越えていく夏木陽介に嫉妬する森繁に涙。森繁の凄さを思い知りました。

庶民たちから逆恨みを喰らいリンチされる森繁にも涙。英雄に奉ってから集団で叩く…何だか現代のネット社会を思わせた。形は変われど人間のイジメ気質には大した変化はないんだ。。

贅沢を言えば、黒澤みたいに庶民をもっとチャーミングに描いて欲しかった。。

やはりこれが『ふんどし温泉芸者』のタイトルの元ネタなのかな? だとしたら、この映画がなければ暴力温泉芸者もなかったのかも。
*『東京ふんどし芸者』でした…
アウトブレイクものとしても人情ものとしてもカタルシスが弱い。夏木陽介のギャグのような変わりぶりに明治の混乱を見た。@神保町シアター