貧困と無知と戦争と。あと少しの愛と。
※長文です
この映画すごい。
自分が想像するより遥かに深い映画でした。
ただの純愛ものと思ってみたけど、そうじゃなくて。
戦争時代を知らない現代の少年の…
1958年のドイツ。15歳のマイケル(デヴィット・クロス)は偶然出会った年上のミステリアスな女性ハンナ(ケイト・ウィンスレット)に心奪われ、うぶな少年は彼女と彼女の肉体の虜となっていく。
やがて度…
作品完成度
本作の完成度は、一貫して抑制されたトーンと、細部にまで行き届いた演出によって、原作が内包する複雑なテーマを深く掘り下げている点にある。一見すると、これは単なる恋愛映画のように見えるが、そ…
この映画は観ていなかった。ケイト・ウィンスレットはこの作品でアカデミー主演女優賞を受賞。映画の前半は、彼女と20歳も年下の男の子との愛の物語。彼は彼女に本の読み聞かせをする。突然の彼女の疾走。後半、…
>>続きを読む問題なのは文字を知らないことではなく、
自分を語る「言葉」がないことなのでは、
そんな思いを抱かされた。
もうひとつは、自分の現実に向き合うこと、
それができないがゆえの不幸ということ。
ハンナ…
ことによると、この1人の女と1人の少年を、僕自身の宿命として同時に生きてきたところがあり、また、この映画に惹かれる人はみな、同様の風景をどこかしら持っているのではないか。
ベルンハルト・シュリンク…
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