個人的には、最後上條がもう一度ひとりで山に登るラストの方がしっくり来たなあと思う。形から愛が生まれると言ってもまあひと夏の出来事だし何年もヒロインを思って花を愛でるみたいなニュアンスあんましっくり来…
>>続きを読む後藤久美子から決定的な「表情」を引き出すことに全てを賭けている。それが出来れば下手な演技など大した問題ではない、という思い切りの良さ。重要なのは引き画の美しさだけではなく、被写体に接近するタイミング…
>>続きを読む私は澤井信一郎監督のファンです。もっと評価されても良い監督かとずっと思っていて、原田知世の「 早春物語 」河合美智子「 恋人たちの時刻 」も凄く好きな作品です。
今回の作品も、澤井信一郎監督のお馴染…
このレビューはネタバレを含みます
1988年製作公開。原作ディディエ・ドゥコワン。脚色丸山昇一。監督澤井信一郎。14歳の後藤久美子初主演映画作品。相手役は仲村トオル。母佐藤友美。佐藤友美とは離婚した父緒形拳。
別れ際、余命幾許も無…
再見。列車の到着という映画史を遡りたくなる開幕だが、山からの帰りであることがラストから振り返るとはっきりと意識される。会社訪問する柳沢慎吾、将来は不安だが将来がないことは想像しない。死というものが存…
>>続きを読むこの映画は佳作とされている。
なぜそうなのか説明したい。(しろうとの見解に過ぎません。)
『松田優作主演による一連のアクション作品の脚本で知られる丸山は、ニューシネマが好きで、最初に薄汚く屈折した…
さりげなくも確かに配置された美意識を後藤久美子と仲村トオル(特に仲村トオル)のこっ恥ずかしい演技で見事に覆ってみせた、非常に上品な作品。
ディナーショーで父親がバレないように後藤久美子を見つめるシー…