縦横に線が走って四角く区切られる画面がシステマチックで魅力的だった。親は大事にしたいけれど、時間が経つにつれて関係性に優先順位がついたり、親子間のいろんな面で齟齬が生まれるということは想像に難くない…
>>続きを読む初めて見た学生のときは杉村春子ちょっと酷すぎるだろうと香川京子のように引いていたが今見ると長女の振る舞いも分かる。「ね、幸せだったわね」と何度も繰り返すことでおのれの親不孝から目を背けつつ、幸せだっ…
>>続きを読む 年老いた親の世の中の寄る方なさが痛く染み入る作品。戦争の傷がようやく癒えつつある中で、年老いた親が息子、娘や戦死した息子の妻に一目会うために遠路はるばる東京に行く物語。
両親の語らぬ中に様々な感…
【さればとて墓に布団も着せられず】120
子供たちより親の歳の方に近くなってからあらためて鑑賞すると、どうやって死んでいったらいいのかを考えさせる映画と見えました。難しいよねほんと。とはいえ近くな…
笠智衆。原節子。小津安次郎。
小津安次郎のローアングルから繰り出されるカットはフィクションとドキュメントの狭間を揺らぐように撮っている。
しかし、正面のカットは本来なら嫌われるショットにも関わらず…
正直テンポとセリフの遅さに寝てしまうのではないか、と覚悟して観てみたら、物語の展開と登場人物たちの内面描写が思ってたよりハッキリしていて意外と観やすかった。
白黒映画はあまり馴染みないけど全く気に…
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