少女ムシェットの作品情報・感想・評価

『少女ムシェット』に投稿された感想・評価

土星
4.0
行為が事象に還元されるような自由意志もクソもないモノクロ悲劇

ロベール・ブレッソンの作品は未鑑賞なのが2本であり、ついにこの少女ムシェットを見ることができた。 本作はブレッソン最後のモノクロ映像という手法をとっている。 この鬱屈とした感じが、イング・マール・ベ…

>>続きを読む
Tomorrow we moveのアケルマンみたいな、Mouchetteのブレッソン
あれは血なんかじゃないただのペンキだというカラックスみたいな、涙なんかじゃないただの糊だというようなブレッソン
3.9
Robert Bresson(1901-1999)
1990
-

あまりにも唐突で意図されたPOP感
音楽も人々の動きも機敏で激しいゴーカートのシーンに、いきなり横っ面を引っ叩かれたような気持ちになる
唯一幸福的な描写であるのに

辛さを辛さとして表出させないけれ…

>>続きを読む
Lualdi
-

「いかなる動作も、われわれの内面を露呈させぬものはない(モンテーニュ)。しかし、動作がわれわれを露わにするのは、それが自動的な(意識の指令を受けない、故意でない)ものである場合だけだ」『シネマトグラ…

>>続きを読む
Chang
-
希望に燃えるコロンブスのうたを上手にうたわず、木靴をゴツゴツと鳴らして街を歩く孤独な少女ムシェット
もう充分
彼女自身が転落の方へと舵を切っていく姿は、絶望の中に希望をみた
突き飛ばされて動いていく

あなたにおすすめの記事