ロベール・ブレッソンの作品は未鑑賞なのが2本であり、ついにこの少女ムシェットを見ることができた。 本作はブレッソン最後のモノクロ映像という手法をとっている。 この鬱屈とした感じが、イング・マール・ベ…
>>続きを読む小さい世界に突き放されている少女ムシェット。ブレッソンのいつもの突き放す演出によってもう見ているだけで辛い。家に帰れば病気で今にも死んでしまいそうな母と産まれたばかりの弟。下校中の同級生に泥を投げ付…
>>続きを読む静かなる絶望
ロベール・ブレッソン監督作品。わずか80分の短い上映時間の中で、社会の冷酷さと孤独に抗う少女の姿を圧倒的なリアリズムで描写する本作。言葉ではなく行動で語るブレッソンの毎度お馴染…
冒頭の教会、十字架を切る所作、定期的に響く鐘の音などブレッソンでも特にキリスト教徒的な身振りが際立っている。
ムシェットが群衆の中に混濁していく前半は『スリ』並にドキュメント色の強いショットもあり、…
クソッタレな環境と境遇に反吐を吐きたい少女が転がりゆく様をあるがままな視点で描き出すブレッソンの執拗さ。
ロベール・ブレッソン監督作品。題材とビジュアルからめちゃくちゃ気になっていた本作を見てみた。…