T.カポウティが『冷血』(1965年、公式には66年発表、映画化は67年)という作品で目指そうとした「ノンフィクション・ノベル」とは、実は自己撞着である。「ノベル」とは本来的にはフィクションであり…
>>続きを読むカポーティの矛盾する心理は他者ではなく本人から自己への問いとして描いてほしかった。「冷血」とは2人のことなのか、カポーティのことなのか。友だちなのか、単なる取材対象だったのか。
それ以外は素晴らし…
著名な作家の人生を描いたノンフィクション作品。
主人公は逮捕された2人の殺人鬼の話をもとに小説を書こうと目論む。
そのため、力になりたいと接近するが目的は印税。そういう卑しい部分のある人物だった。
…
カポーティの狡猾なのにピュアで精神薄弱という
アンバランスさにやられてしまいました。
前代未聞の「冷血」を世に出すには死刑執行され、最後の章を書かなくてはならない。犯人は何度も控訴し、執行…