ラルジャンの作品情報・感想・評価(ネタバレなし)

『ラルジャン』に投稿された感想・評価

先ずは観られて嬉しい。ブレッソン監督の遺作。流石の完成度だった。

イヴァンさんがカメラ屋を出て車に乗り込んで走り去っていくまでをじっくりと定点カメラで追ったショットは、何かとんでもないことが起こり…

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5.0

ロベール・ブレッソンの画面を見る僥倖は、あらゆる瞬間、すべてのものが鮮明な輪郭におさまっており、そこに提示されているものを識別しようとする感性が逡巡することはいささかもないという点に尽きる。
フィル…

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ni
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拳が砕けるぞ
俺ならそんなに自分をいじめない
もっと素直に反抗しろ

アクションがあってリアクションが省かれる、過程を取り除いて淡々とした結果だけが映される。これを貫徹しているからすごい。とにかくミニマム。勉強になった。
ドラマよりも問いができあがる。この世界の分から…

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どのショットを観ても美しくて惚れ惚れする。ただブレさんスタイルで群像劇やられると初見はむずい。
二周目でようやく理解できた。

人間が榎津巌になっちまうまでの過程を『復讐するは我にあり』より丁寧に描…

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3.3
アキカウリスマキのような静謐で淡々とした作風はあんまり合わないのかも(寝なかったの奇跡)
Vashti
4.5

アメリカ映画の暴力表現の長い歴史に対抗し得るレベルで暴力が表現されている稀有な非アメリカ映画。

アメリカ映画は運動を捉えることで暴力を表現する術に圧倒的に長けているが、この映画では扉、ガラス、柵な…

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5.0

バルタザール、ムシェット的な贖罪意識が原罪に変わっているが、前半後半で善悪の現前性も逆転している。

冒頭で印象付けられる手元のショットが開始数分で讓渡、交換、流通へかたちを変えて繋がれていく編集が…

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4.1

一筋縄ではいかないが、かなり没入しながら観た。「白夜」の時はよく分からなかったのだが、今作を観てブレッソンの凄さが少し見えてきた気がする。
風が吹けば桶屋が儲かる的な、ある小さな悪意が大きな悲劇に着…

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misty
3.9

辛かった。トルストイの小説が下敷きとあるから、最後には改心が…?と思いきや。
色使いがとにかく綺麗。特有の画角からは、登場人物たちが交差し、結局それぞれの孤独に戻る作風を想起した。
本作でも犬が登場…

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