オールタイムベストでした
残酷なまでの不条理さとラストの奇跡のような救い(と解釈してる)。
このバランスの取り方も絶妙。
罪を犯す「手」のクローズアップが、より事の重大さと時間の不可逆性を示してる…
全体的に寒色な画作り。とにかく色彩が素晴らしい。ドアからドアへと紡がれていくいつものブレッソン。今作はそこに刑務所の檻の演出の反復がある。全体的に冷たく突き放したタッチ。
ああ俺はブレッソンが本…
悲劇と呼ぶにはあまりにも感傷のそぶりがない。悪の冷徹な解剖を実演されているような気分だ。劇伴音楽は一切なし。画面が切り取る空間、それだけで作られた純粋な物語。類推、誇張(ズーム)、緩急のリズム。これ…
>>続きを読むすごい。銃撃、写真屋の金庫から金銭が盗まれた際の外まで聞こえる警報音、監獄でアルミの桶を床に擦る音、監獄の廊下での騒ぎ、犬の鳴き声、ピアノ、ひたすら音の映画だった。
夫に殴られた衝撃でコーヒーが溢れ…
(2024.1)
小遣いの無心を親に断られた少年は、友達に唆されて贋札を使ってカメラ店で買い物をする。まんまと騙されてしまったカメラ屋の店員は、それを手放すためにたまたま店に来た燃料配達の青年イヴォ…
一枚の偽札に人生を狂わされた人間が辿る運命。
金は諸悪の根源。
文明社会史上最高の発明であり最大の汚点。
凄まじい作品だった。本作も含めまだ2作しか見ていないので確かなことは言えないが、ブレッソ…
私は、、、
この映画を観て救われるタイプの人間らしい。
終盤、おばあさんの家での
2人の洗濯物を干す姿、
家のテレビで観たから心が震える(感動)
で耐えられたものの、
きっとスクリーンで観ていた…