鱧
カラーになって更に画の魅力が格段に増したな…元々小道具の位置などに強いこだわりを感じる画づくりに惹かれていたけれどそこに配色の美しさが加わってとんでもなく心地良い画の連続でとても良かった。
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結婚や家族の形が移り変わっていく時代の過渡期、一つの家族がその形を変えていく姿を淡々と映した作品。
小津安二郎の名前はよく聞くがなんの前情報もなしに見た。なので歴史的意義なんかは分からないままとりあ…
簡潔で爽やかなコミュニケーションの気持ちよさ。とにかく見やすいカット。
終戦後のおっちゃんたちの飲み屋での会話。定食屋の先生と同窓生たち。家のこと全部やってる娘。長男夫婦と学生の次男。
娘は長男の同…
切ない……ラストの家のカット、すごく空っぽな気持ちになる……
誇張?ってレベルの男性社会だったけどこれが普通だったのかな、この時代は。
その時代性を切り取ったという意味で、この作品が時代遅れであると…
自分の子どもとはいえここまでするか!?と
思わせるほどのお節介。
娘からすると余計なお世話だよなぁと思う。
けれど、みんなが家族の事を気にかけている
のが伝わる。温かい映画だった。
最後のお父さんの…
なんだこれ…すごすぎる…
全編を通して流れる孤独と哀愁と、家族の暖かさ。
最後の暗くなった部屋ももちろんなんだけど、お兄さんがゴルフクラブ買ってもらえなかった時の画面キレキレ過ぎるでしょ…
本当…
すごく入りこんで見てしまった。とても好きな映画だった。
女の子はつまらないとか、若いお嫁さんを貰った友達に、お前のこと気持ち悪く感じるみたいなのとか、良かった。
娘がいなくなって、空っぽになっ…
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