黒い雨の作品情報・感想・評価(ネタバレなし)

『黒い雨』に投稿された感想・評価

観終わった後、原作の最後の一文を読んで、やはりそうだよなあと。でも、エンドロールを見ながら観客が祈るあのラストシーンを作れるのは映画化の醍醐味ですごい
4.6

原作者の井伏鱒二が暮らした杉並区の中央図書館で鑑賞。
8月6日の広島の惨状と黒い雨、その後の原爆症と差別に苦しむ様子が良く描かれている。
田中好子さんのお風呂の場面で、原爆症により髪が抜ける場面が綺…

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戦争症というか、PTSDが描かれているのが意外だった。日本ではあまり語られていないけど、こういう人たちは少なくないんだろうな。
3.8

こういう表現はあまり好きじゃないけど、これは「見なければいけない作品」の一つ。被害を受けた側が差別されてしまうという人間の性と集団の暴力。戦争や非常事態はこういうところまであぶり出す。田中好子さんが…

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Hayato
-

終わることのない地獄のような苦しみだった。

ある程度、郊外で穏やかな生活が戻ってきたはずなのに、受けてしまった影響が必ず生活に域を潜めていて、当時はライフイベントとして重きが最大級に置かれていたで…

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原爆症の恐怖と差別、PTSD。優れた映画化とは思わないけど、まあ本読むより軽く見れるので良いんじゃないかな。原爆投下直後の広島シークエンス見て、『戦場のピアニスト』思い出したんだけど、よく考えたらど…

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原爆投下直後のショッキングな映像と、穏やかで笑い混じりの日常の中に静かに迫ってくる後遺症の対比が怖かった。
一瞬で体表を焼き尽くす閃光・熱風と、人間の体内を時間をかけて蝕むものの源が同一である事実が改めて恐ろしい

被爆者差別、帰還兵のPTSD、平和を誓いながら朝鮮戦争の特需で富んでゆく矛盾
空気
4.1

娘(せいかくには姪だが)の結婚を心配する夫婦と、自分がいなくなった後の夫婦を心配する娘という、ある意味で「古典的」な家族が主役なわけだが、そこに容赦なくそして不条理に、原爆と放射能という巨大な暴力が…

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