ポエトリー アグネスの詩(うた)に投稿された感想・評価(★3.1 - 4.0)

『ポエトリー アグネスの詩(うた)』に投稿された感想・評価

よ
4.0

イ・チャンドンは人が目を背けたくなるような種類の映画を撮りながら、悪趣味さをまったく感じさせないのが凄いのだなと最近になって思う。示唆的なショットを全体に散らしながら説明をもったいぶらないところもい…

>>続きを読む
3.9
状況わかってる?って言われてたミジャが1番起こってることを本当に見ようとしてた
詩人は影に向き合うことができなければならないが、影に向き合うことが詩ではない。

『バーニング 劇場版』からのイ・チャンドン監督の流れでの配信鑑賞。

思っていた以上に重たい物語だった。ほとんどが主人公の女性を視点人物とするショット(いわゆる主観ショットだけには限らない)で彼女が…

>>続きを読む
moto
3.7

詩を書くために世界の美しさを見出し感興を得ようとする「高尚」な心(決してそうではなく、あくまでも不器用な下心のようにもみえた)とあまりにもシビアすぎる現実との板挟みになって苦しんでいるように見えた。…

>>続きを読む

なんて素敵な空気感だったんだろう。スローな感じが心地よかったのか不穏な空気もあるからか、とにかく飽きなかった。
自分だったらブチ切れそうなところが途中いくつもあったけど、なんとも言えない雰囲気で、認…

>>続きを読む
sika
4.0

このレビューはネタバレを含みます

初っ端、美しい山河の風景に見惚れていたら水死体。もう不安しかない。
貧しいながら大事に育てた可愛い孫の変化。
言葉が出てこなくなったことから詩を習い始めたこと。
それが実はアルツハイマーの症状だった…

>>続きを読む

空虚な心で何かを見出そうともがく人

誰かを支える"だけ"の人としての主人公
漠然とした寂寞感
能動性のない単調な日常
自分の内面から溢れ出る強い感情や哲学がない

「詩は目で見て書くものです、人生…

>>続きを読む

走る少年など、ラストカットが美しさの羅列すぎる。映像で詩を書くとはああいうのを言うのだろうな。

イ・チャンドンの撮る物語はいつも滑稽さと深刻さの重力が適切で、ジェットコースターよりも遅い速さで繰り…

>>続きを読む
灰
4.0

このレビューはネタバレを含みます

現実から目を背けて美しいものだけ見ようとしても詩は生まれてこない。死や罪や苦悩を見つめたとき初めて言葉が湧き、詩となってゆく。

あなたにおすすめの記事