イ・チャンドン監督作品は「オアシス」が途中しんどくなってやめてしまったきりです。
他の方も言われてる通り、見終わってからしみじみ効いてくる映画でした。
なんというか映画の作りとしては直接的な表現では…
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見てる感覚がROMAを初めてときにかなり近くて、見てる最中ずっとワクワクしていた。全部フラットになっていくような説明できないあの感じ。マインドフルネスムービーかも。後半になるにつれ物語に引っ張られ落…
>>続きを読む<メモ>
汚れなき純粋な美しいものを追求する詩
孫が人殺しに加担しながら反省もなく生きている醜い現実
認知が衰えていく中、対極にある両者に引き裂かれながら、必死にそれを受け止めていく主人公
ずっしり…
このレビューはネタバレを含みます
詩と贖罪と死。自然の美しい景色と向き合いたくない現実との対比や皮肉が凄い。あの少年たちがやった事は許されていい訳ないのに何故父親たちは軽く纏めようとする事ができるのか。当事者である少年達もそこまで重…
>>続きを読む日常の小さな幸せを詩にしたいと考えているミジャの周りで起きることが、性にとりつかれた男たちの猥雑な衝動ばかりでクソ。おばあちゃんが詩を書くほのぼの映画だと思ってたらしっかりイ・チャンドン節。レイプを…
>>続きを読む正直フラフープのシーンとかかなり気持ち悪かった。あんなたわいないシーンでさえ人間の気持ち悪いところを投影するイチャンドン監督は恐ろしい。ラストのバトミントンのシーンは、アルツハイマーから逃れるミジャ…
>>続きを読む認知症を診断された主人公が、詩を書きたいのに書きだせない。罪や脳性麻痺などイ・チャンドン主題の詰まった秀作。
自死生徒への性加害に孫が加わったと知ってからの、穏やかさの内に烈しさ秘める主演ユン・ジ…
穏やかさと不穏さが同居したオープニングシーンから良い。
「最も個人的なことが最もクリエイティブなことである」というマーティン・スコセッシの言葉を思い出す展開で、それがネガティブなものだからこそ形にす…