原節子のセリフは「やらないければいけないんです。」だったが、小津の作風は何かと何かを常に並列的に語り、写し続けている。対比を越えて最早矛盾とも言える。
小津も時代を生きたんだね、
原節子なくして小…
小津安二郎が笠智衆、原節子と組んだ毎度おなじみの父娘もの。家族を捨てた母親役で山田五十鈴、原節子演じる長女孝子の妹明子役に有馬稲子を迎えて、映画全体にボリュームアップした感があるが、テーマは相も変ら…
>>続きを読む小津作品観賞4本目。原節子と有馬稲子の美しさと可憐さにまずやられる。小津作品には珍しく、はっきりとした家族内の対立を描いている。夫婦のすれ違いや崩壊も盛り込まれている。男女の性愛より家族愛の方が大切…
>>続きを読むとてつもなく暗い作品。他の小津作品のような家族の中にみえる日本の美徳はあまり描かれない。全員目が死んでいて、何かを諦めている。ただ、やはり結末からは日本古来の家族を重んじていることが分かる。
反対に…
家族っていちばん近くにいるはずなのに
まるで他人みたいになる瞬間がある。
『東京暮色』に出てくる家族はまさにそれで、
みんな何かおかしいとは感じてる。
でも、その“何か”が分からないから
分かった…
松竹株式会社