語りが始まるまでの現代の風景描写の連続は人こそ不在であれ、大量虐殺の過去が容易に想像できる。
そしてガチョウの群れの音響の暴力。
後半の語りは生身の声を聞くことができると同時にその鋭い質問に答える…
ユダヤ人のイェルネルの語りの中で彼が収容所に辿り着くまでの間、画面に映されるのは彼が脱走を繰り返しながら収容所を点々とした道程である。撮影当時のポーランドの街並みや史跡の跡地に作られた博物館、彼がか…
>>続きを読む現実が予想を超える行動を強いた、あの日あの時のあの窮地
どこまで行ってもこの世界は弱肉強食
人生の無情な不条理
魂というものを一瞬間の中に凝縮させて振り落とした火花散る斧の閃光、その残光
カメラと言…
ナチのユダヤ虐殺で唯一反逆が成功した収容所ソビブル収容所の実際に関わった人やその人の家族から聞いた話をインタビュードキュメンタリーとして描く。
これは私の問題だから何にも言えないのだけど、自分が理解…
【クロード・ランズマン】
2012年発、評論家が選ぶ史上最高の映画トップ50 (「BFI(英国映画協会)」発表)
29位。SHOAH ショア
【 監督 】 クロード・ランズマン
英国映画協会…
ソビブル蜂起とは、ユダヤ人絶滅収容所において唯一成功した武装蜂起のことである。それは、ソビブル絶滅収容所を閉鎖に追い込み、移送とガス殺を中止させたという功績を残している。ユダヤ人はたんに、おとなしく…
>>続きを読むショア3部にもあった、収容所での武装蜂起の萌芽が唯一実り成功した例がソビボル。あまり細かく触れられてはいなかった。車掌の証言のみだったこともあり。
東方で旧ソ連領内で、展開された個別虚殺計画の精神的…
ナチス・ドイツによるホロコーストの全貌を関係者の証言のみで構成した「SHOAH ショア」を手がけたクロード・ランズマンによるドキュメンタリー作品。
SHOAH ショアの後半で明らかとなった収容所…