個人的に、原作もその作者も、監督も、名前くらいしか知らないという態で観た。
18歳のサガンの処女長編が原作の、つまり文芸映画。それ故だろうが、主人公セシルを演じるジーン・セバーグの内的なモノローグ…
ジーン・セバーグに惚れた
黒のパーティードレスは喪服
あどけない無邪気な瞳に邪気が入ってく所
絶望の眼差しだけど濁ってはない所
子供じみた発想とか思う日が来るのかな
今は未だ僕もセシールだな
…
お話としては普通の悲劇。一夏の悲劇、ではあるけど、見応えがあって面白かった。
白黒映画か~と思ったら現在軸は白黒で、改装がカラーというのが良かった。今は灰色で全然幸せじゃない、ということなんだろう…
リビエラのあの夏のことをモノクロームの現在から回想するセシル。
昔はこういうフランス映画大好きで見終えた後も雰囲気から抜け出せないほど感化されてました。
今見直しても、ファッショナブルで画面も美しく…
ジーン・セバーグや衣装がとても綺麗。
「私は今思い出の壁に囲まれている」
少女の罪の意識の苦しさや絶望が、色鮮やかな過去の休暇と色褪せた現在を交錯させて進んでいく。
アンヌの死についての言葉も美しか…
18歳のセシルは毎日が色あせて見えます。セシルは常に憂鬱で、手紙を綴るとすれば、その書き出しは「悲しみよ、こんにちは」と書くだろうと思いを巡らせます。
セシルにとって一番幸福だったのは、1年前の夏の…