出納係として働く冴えない中年男性・クリス(エドワード・G・ロビンソン)は、ある夜道で男に言い寄られる女性を見かけ反射的に助ける。女性はキティ(ジョーン・ベネット)と名乗り、妻とうまくいっていないクリ…
>>続きを読む役者はほぼ『飾窓の女』。
主人公の妻とジョニーがずっとカス。おじさんが弄ばれるのはしんどい。
壊れたレコードが「愛して」という歌詞を繰り返すくだりを2回もやるのってあれか、登場人物全員に足りてないも…
初フリッツラング作品。
評価少し低めなのですが、これは自分の感性の問題で、善良な人間が悪に染まってしまったら過程はどうあれそれは悪というのが苦手であるという点ですね。
人物の魅せ方(本当に生き…
真面目な銀行員の哀れ悲しい運命のサスペンス。
これは日本が原爆や敗戦でズタズタにされた1945年7月から10月にかけて撮影されたらしく、そんな頃に映画製作ができたなんて今更ながらアメリカの国力の違…
箱庭的な美しさで撮られた路上が素晴らしい!
つい、こんな世界観のなかで生きてみたいと思わせる手腕に拍手
そしてこの冴えないおっさんを主人公にするクソ度胸よな
苦い笑いを貼り付けたモブ顔が記憶に残る…
どん底まで転がり落ちてしまう、止めようのないこの流れに主人公が飲み込まれてしまう様子は、この運命に抗うことのできない、人の儚さ、悲劇という言葉がしっくりきすぎる。傑作だった。
脚本に強度というか、完…
ラングが描き続けてきた「被害者が加害者となる」(或いはその逆)映画の極北。
上司に葉巻を吸わされる序盤、嫌悪感で緊張した手元のカットが挿入される、この一瞬にラングの演出力が凝縮されていると思う。人間…