裕福な家族を映したホームムービーの記録は、時間を固定し、過去となった人々の痕跡だけを記憶として提示する。
時が経ち廃墟となり家族が居たであろう空間は、内部の時間が静止しており、外部の光や木々の揺れ…
冒頭、1930年代のモノクロ家庭映像が映し出される。それは湖畔の邸宅で過ごす家族の穏やかな日常の記録だが、やがて撮影者である一家の父親が湖に消えるという「不在の出来事」が示唆される。そこから映画は現…
>>続きを読む現代映画において、実験性という面ではおそらく並ぶもののいないホセ・ルイス・ゲリン監督によるすげー映画。
人間が生きている中で残してしまう「記憶」が孕んだ恐ろしさと哀しさを郷愁たっぷりに描く。
正…
映ってる人への愛から、編集を発見していって次第に物語を獲得していく。
幻想怪奇映画というようなショット群や、木々の自然を捉えたショットに、発見したフィルム(という体の)のショットとどれもが美しく素晴…
羊映画。きみたちは映画に取り憑いた幽霊の似姿?人の不在のかわりの被写体たちの、穏やかな終末さえ感じる歩き姿。
フィルムに付いた傷はどれも爛れていて映画自体、顕微鏡のなかの心霊現象みたいだ。音楽を付け…