ジョン・ヒューストンの72年作。
ボクシングの試合がメインでないボクサーの映画。ステイシー・キーチ演じる落ちぶれたボクサーの哀愁がすごい映画。30歳手前?そんな若者に見えない哀愁ぶり。哀愁のある音楽…
この作品を一言で表すなら『敗北』。ステイシーキーチだけでなくすべての登場人物から敗北感が漂っている。農場で働く名前もわからない日雇い労働者も、復帰試合の対戦相手となる著名なメキシコ人のボクサーもすべ…
>>続きを読む悲しくてむなしくてやりきれない
タリーはあれよあれよという間に歳を取り、老害ムーブをかましてしまう三十路の老ボクサー。バーのジュークボックスに頭をガンガン打ち付けてこれまたどうしようもなさそうなオ…
フィルム・ノワールやハリウッドのシステムで映画を撮っていたヒューストンがアメリカン・ニューシネマのような代物を撮っていた。
寂れた街でボクサーくずれのタリーと若いボクサー、アーサーの2人の友情…
あまりにもいい。
勝者は周りの人に祝福されて明るい道を歩いて帰れるが、敗者は電気が消えていく道を歩くことになる。
ただ、勝っても負けても対して変わらない。酒を飲んで後輩に絡んで「ああはなりたくな…