ドノバン珊瑚礁の作品情報・感想・評価

「ドノバン珊瑚礁」に投稿された感想・評価

もはや意味不明カオスジョン・フォード祭超絶大傑作。 作中ほぼ儀式、もしくは殴り合いである。 殴り合いも全く意味がなく、とにかく殴り合う。 いや、ほんとに(笑)なんだこれ(笑)

この撮影中フォード組はゴルフに興じて、片手間で本作を撮ったらしい。 そんで、「お前ら殴り合いが見たいだけっしょ?」位の力の抜き方なのに、神がかりなタイミングでエリザベス・アレンはトラックの荷台から落下するわ、ビールから垂直に泡が吹き出る。天才か。

22年ぶりに再開したウェインとリー・マーヴィンが相手のパンチ警戒しながら握手するシーンで爆笑した。 しかも、特に意味はなくそのあとやっぱり殴り合う。 完全狂ってるわ……
ENDO

ENDOの感想・評価

4.2
titleはウェイン演じるドノバンの経営する酒場の店名である。第二次大戦で生き別れた娘が南太平洋のポリネシアのある孤島で医師として暮らす父に会いに来るも既に島の女性と再婚し3人の子どもをもうけておりその事実を隠すための嘘が招くドタバタコメディなのだが…明らかにどうでもいいプロットの中で登場人物たちが如何にもおおらかで親しみのある殴り合いのコミュニケーションを取るものだから忙しい!特にリー・マーヴィン演じるギルフーリーの自由な振る舞いに思わず憧れる。日本人女中の姉妹の門切り型な振る舞いや中国人の素行の悪さやクリスマスの劇で東方の三博士がポリネシア・中国・アメリカの王であるというキリスト教の伝統にcolonialな部分を感じないでもないが粗暴なやり取りに原初的な愛の育みを感じられ常に行動が先立つ彼らを見習いたい。リー・マーヴィンよ、永遠なれ。
なすび

なすびの感想・評価

3.0
全体的にあんまりどうでもいい話なんだけど、それにしてはちゃんともちろんおもしろい!じーさんが作った映画だな〜というノンビリ感あり、都会のしがらみから離れた島で男と女、子ども、なぐりあいけんか!、カヌーに乗って移動、山にのぼる〜みたいなのがほっこりする☺️

ジョンフォードの恋愛観は『静かなる男』と同じく頑固な女を男が力でもって征服するというのが一貫してる。胸に抱くにしてもキスするにしても休戦宣言にしても強引に!街のど真ん中でお尻ぺんぺんだ!

しっかり島の原住民へのリスペクト描くのさすが。島出身の女の子がいう「信じている神は唯一だけど、島の伝統や宗教も尊重しているわ」という言葉でサラッと語られるけどなかなかこれ言えないよな〜と。さすが海の男ジョンフォード✨

クリスマスプレゼントにプラレール的なものをもらったリーマーヴィンがウットリと眺めている横顔!!!!えー!!これでリーマーヴィンに恋に落ちない人いる!?ずるい!!!!!ずるいよ!!!

さいきん毎日の4/5くらいずっとめちゃめちゃねむいぞ😪DVD返しにいかなきゃなのに、瞬間移動したい〜
なか

なかの感想・評価

3.8
ビール瓶投げまくり、殴りまくりの破茶滅茶ドンジャカシーンもありつつ、美しい風景と共に「人と人とのふれあい」を描いたいい作品でした🍺
#海の日映画
この映画はなかなか居心地良さそうな南国の雰囲気が楽しいが、なんかワケワカメ的なお話でもあった。思うに、ジョン・フォード本人の戦争体験が反映されているのではないか。卑屈な意味ではなくむしろ夢物語みたいな感じで。東洋人描写もややいい加減ぽいが、あれもなんか自身の戦争体験を夢に付せて描いているのではないか。日本人と中国人がごちゃ混ぜになっていたけど。
ジョン・フォードとジョン・ウェインのタッグの最後の作品なんだそうです。
犬

犬の感想・評価

3.3
休戦

南太平洋の島で暮らすデダムは、現地の女性と結婚し子どもをつくっていた
そんなある日、ボストンに住む彼の娘がやって来るとの知らせが
慌てたデダムは、親友のドノバンを子どもたちの父親ということにするが……

南国の雰囲気
音楽もいい感じでした

乱暴な大男
ロマンスがスゴい

友情
笑いもありました
「僕そういうの大っ嫌い!」(©︎小沢健二)ってなった。いやいやいや、ってずっと言ってたし。
まあでも、良いことは良く……。
最後の祭礼のところとかぶち決まってたな〜(ほれぼれ)。教会でのシーンも泣けるし。
「これで教会の屋根をなおせるぞ!」
「タバコ・ロード」を想起させるハチャメチャドライビングと居酒屋のビール瓶に敬意のない喧嘩の傍若無人に反して、義姉妹の葛藤混みの交流の品の良さがなかなかたまらない。島の歓迎のある種様式美の中、エリザベス・アレンの海中のバッグを探すための青年のイレギュラーの飛び込みのこのうえない美しさといったら。贅沢で、そこでしかない悲しい楽園。
シズヲ

シズヲの感想・評価

3.7
妙に楽しい荒くれバカンスムービー。いかにも南国風なBGM、儀式的な行事が繰り返されるエキゾチックな文化描写、様々な人種がステレオタイプ的に放り込まれたハワイっぽい舞台設定。作中から漂う「どこかはよく解らなけど、どっかにあるかもしれない遠い南国」的な異国情緒の雰囲気はヘンテコなのに何故だか引き込まれる。都会的な淑女が遠く離れた文化圏で荒くれ壮年男と繰り広げるラブコメだったり、酒場での乱闘など所々で西部劇的なディティールが垣間見えたり、なんとなく『ハタリ!』を思い出す内容だ。大筋以上に細かなエピソードの連続で物語に没入させるスタイルもそれっぽい。

ロマンスではあるけどスラップスティック的な属性も強く、荒々しい男達が殴り合ったり何かをぶっ壊したりといちいち豪快に暴れてくれる。ジョン・ウェインとリー・マーヴィンによる大男同士のどつき合いはお互い遠慮が無さすぎて却って微笑ましい(本作のマーヴィンはめっちゃ明るく表情豊かだ)。恋愛関連もこの延長線上なだけにデリカシーに欠いた場面が度々見受けられるものの、南国の牧歌的なムードや何処と無く漂う幸福感のおかげで全編に渡って不思議な長閑さがある。謎の和服女中やジュークボックス中国人などの露骨に奇妙な人種描写も一周回って変に笑う。

コミカルな要素を含んだ時のデューク、西部劇でのふてぶてしい荒くれ的なキャラクター性が一気に憎めない愛嬌へと切り変わるので好きなんだよな。子供と関わることで素朴さが強調されるのもフフってなる。それでも基本的に強引かつ粗暴ではあるけど、エリザベス・アレン演じるヒロインがきっちり豪胆な淑女をやってくれるのでそれなりの安心感がある。傑作とは言い難いし、緩い構成の割にそこそこの尺を費やしているけど、暢気で愉快なノリに何だかんだで癒される一作。
こういう映画好きだなあ。
もちろん、小林昭二さんの吹き替えで。
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